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ホームページをやめたい・閉じたい|先に決める3つと、閉じる前に取り出すもの・費用の目安

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「もう更新していないので、ホームページはこのまま閉じてしまおうと思っている」「事業をたたむことになったので、サイトも一緒に整理したい」——ホームページを閉じたいというご相談は、この2つのどちらかから始まることがほとんどです。

ここでつまずきやすいのは、「ホームページを閉じる」という一言のなかに、ドメイン、サーバー、メール、各種の登録先という、それぞれ別に手続きが要るものを外していく作業が隠れていることです。この4つを誰が管理し、どの契約やアカウントに結び付いているかはサイトによって違い、同じ会社にまとまっていることもあれば、請求の届き先がばらばらのこともあります(各種の登録先は契約とは限らず、アカウントだけのこともあります)。そして外す順番を間違えると、閉じるつもりのなかった会社のメールまで止まります。ドメインを手放したあとで「やっぱりメールだけは残したかった」と気づいたときには、取り戻せないことがあります。

ページを止める操作そのものは、たいてい小さな作業です。大きいのはその手前で、契約とメールを安全に片付けるための確認のほうです。閉じたあとに困らないよう、先に取り出しておくものを取り出し、外す順番を決めておく——ここに手間がかかります。この記事では、決めることと、取り出すものと、順番を、ご相談で実際によく起きるつまずきと合わせて整理します。費用の目安も、blancの料金表にある項目をそのまま挙げる形でご案内します。

まず確かめたい——「やめたい」のは、どれですか

ご相談をうかがっていくと、閉じるところまでしなくてよかった、というケースが一定の割合であります。最初に、やめたいものがどれなのかを分けておくと、そのあとの判断がぶれません。

更新をやめたいのか、費用を下げたいのか、サイトそのものを無くしたいのか

この3つは、必要な作業がまったく違います。

  • 更新をやめたい——更新の手が回らない、担当者がいなくなった、という理由の場合です。サイトはそのまま置いておき、更新を止めるだけで済むことがあります。担当者が退職して更新できなくなった場合の引き継ぎも、閉じる前に一度ご確認ください。
  • 費用を下げたい——毎月の支払いを減らしたい、という理由の場合です。閉じなくても下げられることがあります。次の節で触れます。
  • サイトそのものを無くしたい——事業をたたむ、サービスを終了した、古い情報が残っていて困る、という理由の場合です。このときだけ、この記事の本題になります。

「更新できないから閉じよう」と考えていたものが、更新を代行してもらう形や、自分たちで更新できるようにする形で解決することがあります。逆に、古い情報が残っていることが実害になっているなら、閉じるより文章と写真を直すほうが早いこともあります。

閉じる前に見ておきたい3つのこと

「もう誰も見ていないから」と思っていても、実際に見ると違っていることがあります。閉じる判断の前に、次の3つだけ確かめておくと後悔が減ります。

  1. ホームページ経由の問い合わせが、直近1年で何件あったか。季節で波のある商売や、注文の周期が長い業種であれば、その前の年も合わせて見てください。フォームの通知がメールで届く作りなら、残っている通知を検索して、分かる範囲を数えられます(消してしまった分、迷惑メールに振り分けられた分、そもそも届いていなかった分は数に入りません)。管理画面のなかに溜まる作りや、予約システム・顧客管理のほうに入る作りなら、そちらも見てください。1か所だけ見て「ゼロだった」と決めないでください。
  2. 会社名で検索したときに、自社のホームページが出ているか。出ている場合、ページを取り下げて「もうありません」と正しく返す形にすれば、検索側の再確認にともなって表示されなくなっていき、代わりに別のページが表示されることがあります(いつそうなるかは決められません。この時間差はあとの節で触れます)。社名で検索しても出てこない理由の記事で、この枠が何に置き換わるかを説明しています。
  3. どこから見に来ているか。アクセス解析を入れているなら、検索、地図、SNSといった入口の内訳が、設定と取得の状況に応じて分かります(名刺や印刷物からのアクセスは、専用のURLや計測用のパラメータを付けていない限り、直接アクセスとまとめて数えられます)。サーチコンソールとアナリティクスの使い分けもあわせてご覧ください。

この3つは、閉じるかどうかを決めるときの材料になります(契約の形、メール、まだ片付いていない注文、記録の保存といった話はこのあとに出てきます)。問い合わせが来ないことが理由なら、原因が別のところにある場合もあります。

閉じずに費用を下げる方法もあります

毎月の支払いを減らしたい、というだけであれば、閉じる以外の選択肢があります。

  • 更新の契約だけ止めて、サイトは置いておく——ドメインとサーバーの維持だけを続ける形です。ただしこれは、更新の契約とサーバーの契約が切り離せて、更新を止めてもサイトが公開されたままだと確かめられた場合に限ります。名前が「更新」でも、止めた時点でCMSの利用や公開そのものが終わる契約があります。ただし、放置には放置なりのリスクがあります。特にWordPressで作られている場合は、更新せずに放置した場合のリスクをご確認ください。
  • ページを減らして、軽い作りに置き換える——扱う情報が少なくなったのであれば、直すか作り直すかの判断の記事にある考え方が使えます。
  • いまの契約内容を確認する——使っていない機能の分まで払い続けていることがあります。保守・管理契約は何をしてくれるのかで、契約に含まれる範囲の確かめ方を挙げています。
※お急ぎの場合は、ホームページ修正の代行(最短当日・相談無料)もご利用いただけます。

ホームページは、4つのものが組み合わさってできています

閉じる作業でつまずく原因は、ほとんどがここにあります。画面に見えているのは1つのホームページですが、その裏ではドメイン・サーバー・メール・各種の登録先という4つが動いています。これらがいくつの契約やアカウントに分かれているかはサイトによって違い、1社にまとまっていることも、3社4社に分かれていることもあります。どれを解約すると何が止まるのかは、まずこの分け方で見てください。

ドメイン

「example.co.jp」のような住所にあたる部分です。ふつうは年ごとに登録を更新し、更新を続けているあいだだけ使えます(何年かまとめて登録している場合や、月額のサービスや管理会社との契約に含まれている場合もありますので、請求の形は契約先によって違います)。ここが無くなれば、ホームページのURLも、そのドメインを使ったメールアドレスも、どちらも使えなくなります(きっちり同じ時刻に止まるわけではなく、止まる段階には少し幅があります)。ドメインの向き先を管理するネームサーバーの仕組みを知っておくと、あとの順番の話が理解しやすくなります。

サーバー

ホームページのファイルを置いている場所です。この契約が終わって使えなくなった時点で、ホームページはふつう表示されなくなります(外部の配信の仕組みを挟んでいる場合や、別の場所にも複製がある場合は、そのあとも表示が残ることがあります。止めたつもりで出ているかどうかは、あとで実際にURLを開いて確かめてください)。注意したいのは、レンタルサーバーではメールの機能も同じ契約に含まれていることが多いという点です。同じサーバーでメールを送受信しているなら、そのときホームページと一緒にメールも止まります。別のサービスで扱っているなら、メールそのものは別の場所にあります。ただしこれには条件があり、次の段落のとおりです。

その条件がDNSです。ドメインの向き先を管理している設定が、そのサーバー会社側に置かれていることがあります。この場合、メールを別のサービスで受けていても、サーバーを解約したときに向き先の設定ごと終われば、メールの送受信に支障が出ます。少なくとも、新しく届かなくなるおそれがあります。見るべきなのは「会社が同じかどうか」ではなく、「サーバーの契約を解約したときに、この向き先の設定も一緒に終わるのかどうか」です。同じ会社でも別の契約として続くこともあります。サーバーを解約する前に、ここを契約先に確かめてください。

メール

独自ドメインのメールアドレスを使うには、そのドメインが生きていることが前提になります。ドメインを手放せば、そのアドレスは使えません。一方、メールを送受信している場所はサイトによって違います。ホームページと同じレンタルサーバーで扱っていることもあれば、メール専用のサービスのこともあり、制作会社がまとめて契約していることもあります。受け取るほうと送るほうが別の場所になっている構成もありますので、まず、いまのメールをどこで受けていて、どこから送っているかを確かめてください。会社のメールが止まると、ホームページが消えることよりもはるかに大きな影響が出ます。急に受信できなくなったときの実例もあわせてご覧ください。

各種の登録先

ホームページのURLは、思っているより多くの場所に登録されています。Googleのビジネスプロフィール、地図サービス、業界団体や商工会の会員一覧、求人サイト、SNSのプロフィール欄、取引先のリンク集などです。サイトを閉じても、これらは自動では消えません。Googleマップまわりの扱いは、閉じるかどうかで判断が分かれるところなので、あとの節でもう一度触れます。

誰の名義で、どこへ請求が届いているか

解約の手続きは、原則として契約している側からしか行えません。名義が自社でない場合、こちらの一存では進められないことが多くなります。ここで止まるご相談がとても多いところです。まず、次の2つを確かめてください。

  • 請求書やクレジットカードの明細——毎年、あるいは毎月、どこから請求が来ているか。ドメインの会社、サーバーの会社、制作会社が別々のことがあります。
  • ドメインの名義——自社になっているか、制作会社になっているか。ドメインが制作会社名義になっている場合の確認方法に、調べ方を書いています。

名義が制作会社になっている場合でも、事情を伝えれば移管や解約に応じてもらえることがありますので、まずはご相談ください。連絡が取れない状態であれば、閉じる前にそちらを先に片付ける必要があります。連絡が取れない制作会社への対処と、放置状態のサイトの引き継ぎ手順をご確認ください。

どれを解約すると、何が止まるのか

止まるものの側から見ると、おおよそ次のようになります。ただし、実際にどうなるかは契約の組み方によって変わります。とくに、制作会社が制作・保守・サーバー・メールをまとめて請け負っている場合は、1つの解約でまとめて終わることがあります。目安として見て、最後は契約先にご確認ください。

  • サーバーだけ解約——契約が終わった時点で、そのサーバーに置いていたホームページはふつう表示されなくなります(外部の配信の仕組みを挟んでいる場合や、別の場所に複製がある場合は、そのあとも残ることがあります)。メールも同じサーバーで送受信しているなら、一緒に止まります。別のサービスで扱っていても、ドメインの向き先の設定がサーバーの契約と一緒に終わるなら、新しく届かなくなるおそれがあります。送るほうも、どこから送っているかによっては支障が出ます。止まる時期には幅があり、しばらくは古い情報が参照されて届き続けることも、送り手側の再送で遅れて届くこともあります。
  • ドメインだけ手放す——そのURLで自社のサイトにはたどり着けなくなり、そのドメインのメールアドレスも使えなくなります。サーバーの契約が残っていても、たどり着く道が無くなるためです。なお、そのURLを開いたときに何も出ないとは限りません。登録していた会社の案内や、あとから取得した人のページが表示されることがあります。
  • 両方とも解約——自社は、そのドメインで公開することも、メールを送受信することもできなくなります(そのドメインが世の中から無くなるわけではありません。あとから取得した人がそこで何かを公開したり、そのアドレスでメールを受け取ったりすることはあります)。
  • 更新の契約だけ止める——契約の範囲によります。名前が「更新作業」でも、CMSの利用や制作会社のアカウント、契約が終わったときのデータの引き上げまで連動していることがあります。呼び方で判断せず、「この契約が終わったあと、公開されているサイト・メール・管理画面はそのまま残るのか」を契約先に確かめてください。

ここから言えることは2つです。1つは、そのドメインのメールアドレスをこの先も使い続けたいのであれば、ドメインは必ず残す必要があるということ(すでに受け取って、パソコンのなかに実体として残してあるメールを読むだけなら、ドメインは要りません。メールソフトに表示されているからといって、手元に残っているとは限らない点にはご注意ください)。もう1つは、いまのサーバーを解約するかどうかは、メールの送受信とDNSをどこで持ち続けるかによって決まるということです(受け取るほうだけ用意しても、送るほうが旧サーバー任せのままだと、旧サーバーが実際に使えなくなった時点で送れなくなります)。メール専用のサービスへ移してドメインの向き先を切り替えれば、ホームページ用のサーバーを解約してもメールだけ残せる場合があります。ただしこれは移す作業が先に要りますし、向き先の設定をいまのサーバー会社が持っている場合は、その引っ越しも一緒に必要になります。順番はサーバーを引っ越すときのメールの注意点と同じ考え方です。

閉じ方は3つあります

「閉じる」と一言でいっても、実際には次の3つに分かれます。費用も、あとに残るものも違います。

1. 全部を手放す

サイトを止め、サーバーを解約し、ドメインも更新しない形です。ドメインとサーバーの契約を終えられれば、その分はかからなくなります(フォームや予約などを別に契約している場合は、それぞれ解約するまで残ります)。そのかわり、そのドメインのメールアドレスは使えなくなり、そのURLを使い続けられる保証も失います。事業そのものを終える場合に選ばれる形です。

2. 1枚だけ残す

これまでのページはすべて取り下げ、案内を書いた1枚だけを残す形です。「〇年〇月をもってホームページの公開を終了しました。お問い合わせはお電話でお願いします」といった内容を置いておきます。トップページのURLを覚えている人、名刺や看板でトップのURLを見た人が行き止まりにならないので、取引先や既存のお客様がいる場合はこの形が向いています(下層のページのURLを持っている人は、そのままでは開けません)。ドメインの費用は続きます。その1枚を置いておく場所に費用がかかる契約なら、その分も続きます。

3. ドメインとメールは残して、サイトだけ止める

会社は続くけれど、ホームページはいったん閉じる、という場合です。メールアドレスを変えずに済むのが最大の利点です。この形をとる場合は、メールをどこで送受信し続けるのかを先に決めてください。いまのサーバーでメールを送受信しているなら、その契約を続けるかたちなら移す作業は少なく済みます。ただし、同じ契約のなかでサイトだけをどう止めるか、止めたあともCMSが動いたままなら更新をどうするかは、別に決める必要があります。メール専用のサービスへ移す形をとれば、サーバーの契約を解約できることもありますが、その場合は移す作業とDNSの切り替えが先になります。

どれを選ぶかの目安

  • 事業を終える・法人を清算する——1に向かう形になりますが、そのまま全部を手放すとは限りません。取引先とのやりとりや残務の処理が続くあいだはメールを残す、旧アドレスが悪用されないようドメインだけしばらく持っておく、といった判断もあります。手放す時期は、残務が終わってから決めてください。ただし、法人を清算する場合はもう1つ確認が要ります。「.co.jp」のように、登録できる相手が決まっているドメインは、法人が無くなったあとも同じように持ち続けられるとは限りません。誰の名義に移せるのか、いつまで使えるのかを、登録している会社に先に聞いてください。
  • いまのメールアドレスやURLを使い続ける——3です。ドメインを手放してはいけません。会社が続く場合でも、屋号もアドレスも新しくして旧ドメインを使わないと決めたのであれば、移し終えたあとに手放す選択はあります。
  • 既存のお客様や取引先がURLを持っている——2を挟むと、切り替えが穏やかになります。1へ移るのはそのあとでも構いません。
  • また作り直すかもしれない——同じURLで再開できるように、ドメインは維持しておくのが安全です。手放したあとで同じドメインを取り直せるとは限りません。メールまで残すかどうかは、これとは別に決めてください(再開したいだけなら、メールの契約は要らないこともあります)。なお、ドメインを残しても、そこにサイトが戻るわけではありません。作り直すにはサイトのデータが要りますので、そちらは取り出しておいてください。

3つを比べると

閉じ方

続けてかかる費用

いまのメールアドレス

1. 全部を手放す

契約上の支払いが終われば、次の更新分はかからない

使えなくなる

2. 1枚だけ残す

ドメインの分。置き場所に費用がかかるならその分。メールも残すなら送受信の仕組みの分

送受信の仕組みを保つか移せば残せる

3. サイトだけ止める

ドメインの分、メールを送受信する仕組みの分、ほか残す仕組みの分

送受信の仕組みを保つか移せば残せる

この表に出てくるのは、ホームページの土台にあたる分だけです。ドメインの向き先の管理を有料のサービスで持っている場合は、その分も加わります。フォームや予約、制作会社との契約などを別に結んでいる場合は、それぞれ解約しない限り費用は続きます。逆に、それらが制作会社やサイト作成サービスの1本の契約に含まれているなら、その契約が終わったときに一緒に止まります。どちらなのかで、残る費用も、消えるデータも変わります。「全部を手放す」を選べば自動的にすべての支払いが止まる、とは考えないでください。

順番を間違えると起きること

ここがこの記事でいちばんお伝えしたい部分です。ページを取り下げるといった操作だけを見れば簡単ですが、順番を間違えると取り返しがつかないことがあります。メールやドメインの向き先にかかわる部分は、操作そのものも簡単ではありません。

サーバーを解約すると、サイトだけでなくメールも止まることがあります

「まずサーバーを解約すればサイトは消える」と考えて手続きをしたところ、翌日から会社のメールが送受信できなくなった——というご相談があります。レンタルサーバーでは、ホームページとメールが同じ契約に入っていることが多いためです。同じサーバーでメールを送受信しているなら、解約はサイトとメールの両方を止めることになります。メールを残したいのであれば、送受信の仕組みを別の場所へ移して、実際に送れて届くところまで確かめるまで、サーバーの解約はしないでください。確かめるといっても、1回テストが通れば済む話ではありません。あとの「実際の段取り」で、解約してよい条件を挙げています。メールだけでなく、その契約のなかで動いているものを全部移し終えていることも前提になります。

ドメインを手放したあと、取り戻せるとは限りません

更新しなかったドメインは、登録先の決まりに沿って段階を追い、少しずつ手を離れていきます。期限を過ぎた直後であれば、まだ通常の更新料だけで更新できることがあります。その時期を過ぎると、追加の手数料を払う「復旧」の扱いになることがあります。どこまでが通常料金で、どこからが復旧なのか、その手数料がいくらなのかは、ドメインの種類と登録している会社によって違います。そもそも復旧できる期間が用意されておらず、猶予を過ぎるとそのまま手を離れてしまうものもあります。猶予も過ぎると、第三者が取得できる状態になることがあります。属性型など、登録できる資格が決まっているドメインでも、その資格を満たす別の組織であれば取得できます。「うちの業種でしか取れないドメインだから大丈夫」ということはありません。そして、いったん第三者に取得されてしまうと、通常の更新や復旧の手続きでは戻せません。そこから先は、譲ってもらう交渉や、権利の侵害にあたる場合の手続きといった個別の対応になり、費用も時間もかかります。ドメイン・サーバーの更新を忘れるとどうなるかで、期限を過ぎたあとに何が起きるかの流れを扱っています(そちらの記事は、ドメインとサーバーを別々に契約している形を前提に、よくある例として日数を挙げています。実際の猶予の長さは、ドメインの種類と登録している会社によってかなり違いますので、日数はご自身の登録先で必ず確かめてください。「まだ30日ある」と思って動かずにいると間に合わないことがあります)。手放すと決めるまでは、更新を止めないでください。

ドメインが無くなると、そのアドレスでは送受信できなくなります

当たり前のようでいて、見落とされやすいところです。ドメインを最後まで更新せず、満了させて手放すという判断は、そのドメインを使っているすべてのメールアドレスを捨てるという判断でもあります(すでに受け取ってパソコンに保存してあるメールが消えるわけではありません。これから届かなくなる、という話です)。名刺に刷ってあるアドレス、取引先に登録されているアドレス、請求書に書いてあるアドレス——どれも使えなくなります。

さらに厄介なのは、届かなくなるだけで終わらない場合があることです。手放したドメインを第三者が取得し、そのアドレスでメールを受け取れるようにすると、旧アドレス宛てに送られたものがその相手に届きます。取引先からの連絡も、パスワードの再設定の案内も同じです。だからドメインを手放すときは、取引先、メールの配信を受けているサービス、各種のアカウントから、そのアドレスを外すところまでやってください。使わなくなったから放っておく、では済みません。

「サーバーは解約するがメールは残す」という形をとる場合も同じです。メールをどこで送受信するのかを先に決め、移し、その契約に残しているものが他に無いことまで確かめ、あとの段取りに挙げる条件がそろってから解約してください。決まらないうちにサーバーを解約すると、扱う場所が無いままメールが止まります。

パスワードの再設定先が、そのメールになっていることがあります

これが実務でいちばん困る形です。銀行、クラウド会計、各種のサービス、Googleのアカウント。これらの「パスワードを忘れた場合」の送り先が、閉じようとしているドメインのメールアドレスになっていることがあります。メールが無くなったあとにパスワードを忘れると、いつもの再設定の手段が使えません。窓口で本人や法人の確認をして戻せるサービスもありますが、そうでないものもあり、いずれにしても手間と時間がかかります。

再設定用の別のアドレスや電話番号、管理者のアカウントが登録されていれば、そちらから戻せることもあります。ただし、それが登録されているかどうかはサービスごとに違います。

ドメインを手放す前に、使っているサービスの側を先に片付けてください。連絡先のアドレスを変えるだけでは足りません。そのアドレスがログインIDそのものになっている、アカウントの持ち主として登録されている、管理者が1人だけでそれになっている、請求の宛先になっている、二段階認証の受け取り先や復旧の手段になっている——このどれかに当てはまるものは、1つずつ手当てが要ります。具体的な進め方はあとの「実際の段取り」で挙げます。この作業だけは、閉じる前に必ず済ませてください。

閉じる前に、手元へ取り出しておくもの

閉じたあとに「あれを取っておけばよかった」となるものは、だいたい決まっています。次のものは、実際に使えなくなる日より前に手元へ落としておいてください(解約を申し込む日とは別です。契約によっては、先に申し込んでから使えなくなる日を待つ形になります)。

サイトのデータ

ページのファイル一式です。ただし、Wix・Jimdoのような、サービスの中でサイトを作る形の場合は、一式をそのまま持ち出せるとは限りません。書き出せるものがあっても、それだけでは別の場所に同じ状態を再現できないことがあります。何が取り出せて何が取り出せないのかを先に確かめ、取り出せないものは、画面を保存する、文章を別に控えるといった形で残してください。以下は、ふつうのレンタルサーバーに置いている場合の話です。解約したあと、いつサーバーから削除されるかは契約先によって違います。使えなくなると同時に消える場合も、しばらく残る場合もあります。削除の時期を当てにせず、実際に使えなくなる日より前に落としておいてください。作り直す予定がなくても、載せていた文章や写真をあとから使うことがあります。バックアップは何が必要か・戻せるかの確認方法に、何が要るのか、取れているか、そこから戻せるのかの確かめ方を書いています。本文や設定をデータベースに保存する作りであれば、ファイルだけでなくデータベースの分も必要です。

メール

サーバーに置いたままにしているメールは、契約が終われば見られなくなることがあります。いつまで見られるのか、すぐ削除されるのか、復元できる猶予があるのかは契約先によって違いますので、当てにしないでください。使えなくなる日より前に落としてください。パソコンやスマートフォンのメールソフトで見ているだけの状態だと、サーバー側にしか無い分が残っていることがあります。

逆もあります。受信したメールを端末に取り込む設定にしていると、サーバーには無く、そのパソコンのなかにしか無いメールがあります。送信したメールも、同じように端末側だけということがあります。誰がどの端末で受けているかを一通り確かめてください。サーバーを解約しても消えませんが、その端末を入れ替えたときに一緒に消えます。取引の記録が含まれる場合、どれをどれだけ保存する必要があるかは、記録の種類によって定めが違います。1つの記録に、税務のほかに契約上の約束や業種ごとの決まりが重なっていることもあります。中身に応じて、顧問の税理士をはじめとする専門家や、関係する窓口へご確認のうえで判断してください。

問い合わせの記録

フォームから届いた内容が、メールではなく管理画面のなかに溜まっている作りのことがあります。この場合、止め方や契約の終わり方によっては、見られなくなります(公開しているページだけを止めて、管理画面はしばらく残せる作りもあります)。当てにせず、管理画面に入れる状態のうちに書き出しておいてください。管理画面に入れなくなっている場合は、ID・パスワードが分からないときの切り分けをご覧ください。

写真・原稿・ロゴ

サイトに載せている画像は、たいてい表示用に小さくしてあります。元の大きさのデータが手元にあるかを確かめてください。ロゴのデータも同じです。印刷物やSNSで使い続けるなら、閉じる前に集めておく必要があります。

あわせて確かめたいのが、それを使ってよいかどうかです。制作会社が用意した写真やイラスト、撮影を頼んだ写真、素材サイトから使った画像、有料のフォント。これらは「このホームページで使う」という約束で使えているだけのことがあり、ファイルが手元にあるからといって、名刺やSNSに使い回してよいとは限りません。ロゴのように今後も使い続けるものは、どこまで使えるのかを制作会社や撮影された方に確かめておいてください。

契約と管理情報の一覧

ドメインの会社、サーバーの会社、それぞれの管理画面のID、契約の更新月、請求の届き先。この一覧を作っておくと、あとから「これは何の請求だろう」と迷うことがなくなります。閉じたあとも、しばらくは請求が続くものがあります。

取り出したあとの保管について

問い合わせの記録やお客様の名簿には、個人情報が含まれます。取り出したデータを誰が見られる場所に置くのか、いつまで持つのか、どう廃棄するのかは、事業者としての取り扱いの問題になります。ここは好きに決めてよいところではありません。何のために預かった情報なのか、法令や契約で保存が求められている期間があるか、必要がなくなった情報をどう消すか、その保管をどう守るか——この4点を先に確かめ、その範囲のなかで社内の扱いを決めてください。個人情報の取り扱いについては、個人情報保護委員会の案内をご確認ください。少なくとも、担当者の個人のパソコンにだけ置いたまま、という形は避けてください。

実際の段取り

ここまでを、実際に手を動かす順番に並べ直します。契約の形はサイトによって違うので、そのまま当てはまらない場合もありますが、考え方の順番としてご覧ください。

  1. 閉じ方を決める——全部を手放すのか、1枚だけ残すのか、サイトだけ止めるのか。メールを残すかどうかが、ここでの分かれ目です。
  2. 契約を洗い出す——ここで全体像を作ります。あとの工程はすべてこの一覧の上で動きます。
    • 契約先——ドメインの会社、サーバーの会社、メールを送受信している場所、ドメインの向き先の設定を持っている場所、外部サービス。それぞれの名義と、管理画面に入れるかを確かめます。名義が自社でないものが見つかった場合は、ここで先に解決します。
    • 同居しているもの——同じ契約のなかに別のドメインやサイト、別のメールアドレスが入っていないかを数えます。
    • 旧サーバーから送っているもの——ホームページのフォームの通知、事務所の複合機のスキャン送信、会計や予約のシステムからの自動送信、お客様向けの一斉配信。人が使うアドレスは気づきますが、機械からの送信は解約するまで誰も気づきません。
    • 人が使う以外のアドレス——宛先の分からないメールをまとめて受ける設定、部署でまとめて受けている共有の受信箱、メーリングリストのような複数人へ配るもの。別々の設定や機能として扱われていることが多いので、思い当たるものをすべて書き出します。
    • 公開しているURLの一覧——トップページと下層のページ、別に用意したサブドメイン、掲載しているPDFや画像。サイトマップや管理画面の一覧から書き出せることが多いので、手元に落としておきます。止めてしまってからでは調べられなくなります。ただし、どこからもリンクしていないファイル、CMSが自動で作る一覧や検索の画面、配信用のページなどは漏れがちです。一覧は出発点であって、これで全部という証明にはなりません。
  3. メールを別のところへ移す場合、ここが最初の作業——いまのサーバーでメールを送受信し続けるのであれば、このステップと次のステップは要りません(そのあとの「そのアドレスにぶら下がっているものを移す」は別です。そちらは、いまのメールアドレスをこの先も使い続けるあいだは後回しにできますが、無くなるわけではありません。そのアドレスを手放すと決めた時点までに、必ず済ませてください。いまは残すつもりでも、あとでドメインごとやめるなら、そのときに要ります)。ただし1つだけ、ドメインの向き先の設定に手を入れたときは、そのあとで必ずメールを確かめてください。ホームページのための変更のつもりでも、同じ場所にメールの設定が入っており、巻き込んで壊すことがあります。確かめる中身は次のステップと同じで、使っているアドレス、転送や別名、共有の受信箱やメーリングリスト、フォームや複合機など機械からの送信を、1つずつです。代表のアドレスで1通やりとりして終わりにしないでください。移す場合の中身は次のとおりです。
    • 新しい場所を用意する——受け取れて、そこから送れる状態にします。受け取れるようにしただけで送るほうを旧サーバー任せにしておくと、旧サーバーが実際に使えなくなった時点で送れなくなります。
    • 既存のメールを移す——洗い出した全部のアドレスが対象です。
    • ドメインの向き先を切り替える——向き先の設定が、サーバーの解約と一緒に終わってしまうなら、その置き場所ごと移します(同じ会社でも、別の契約として続くなら移す必要はありません。ここは前に書いたとおり、契約先に確かめてください)。
    • 設定は写すのではなく、1件ずつ判断する——送信元の認証に使っている設定、各種サービスが所有確認に使っている設定、サブドメインの向き先まで、いま入っているものを一式控えます。ただし、控えたものをそのまま写せばよい作業ではありません。解約する側のサーバーを指している設定は写してはいけませんし、移した先の会社が自分で持つ設定もあります。どれを移し、どれを新しい値に変え、どれを捨てるのかは1件ずつの判断です。ここは自力で進めず、移す先の会社か、blancにご相談ください。設定を1つ間違えると、メールだけでなくホームページもたどり着けなくなります。
  4. 切り替えたあと、新旧の両方を見る——切り替えが一斉に行き渡るとは限りません。しばらくのあいだ、送ってきた相手によって新しいほうへ届くか古いほうへ届くかが分かれることがあります。だから片方だけ見ていると、届いているのに気づけません。この時期の見張り方はメールが届かない・送れないときの切り分けと共通です。確認は、外部の宛先から自社へ届くことと、自社から外部の宛先へ送って相手側で受け取れることを、別々に試してください。洗い出しで見つけた機械からの送信も、1つずつ実際に流して届くか見ます。フォームから1件送ってみる、複合機からスキャンを1枚送ってみる、といった形です。ただしここには落とし穴があります。それらの機械が旧サーバーを経由して送っている場合、旧サーバーが生きているうちはテストが通ってしまい、旧サーバー任せのままだと気づけません。そして旧サーバーが実際に使えなくなった時点で、そこだけが黙って止まります。届いたことに安心せず、それぞれの設定画面を開いて、送信に使うサーバー名やアカウントが旧サーバーのままになっていないかを目で確かめて、新しいほうへ直してください。届いたかどうかだけでなく、迷惑メール扱いになっていないかも見ます。相手側の宛先は1つでなく複数用意してください。そして自社側は、代表のアドレス1つで済ませないでください。使っているアドレスを1つずつ、転送や別名で受けているものも1つずつ試します。共有の受信箱、メーリングリスト、宛先の分からないメールをまとめて受ける設定も同じです。1つだけ設定が漏れていた、というのがいちばんよくある形です。
  5. そのアドレスにぶら下がっているものを移す——閉じるドメインのアドレスを、各種サービスの連絡先やパスワード再設定先に使っている場合、別のアドレスへ変更します。ただし、それだけでは足りないことがあります。そのアドレスがログインIDそのものになっている、アカウントの持ち主として登録されている、管理者が1人だけでそれになっている、請求の宛先になっている、二段階認証の受け取り先や、そこから復旧する手段になっている——こうしたものは、連絡先を変えるだけでは移りません。1つずつ、新しいアドレスの側で持ち主や管理者になり、実際にそちらでログインできるところまで確かめてください。
  6. 変えられないものが出てきたら、そこで止まる——サービスによっては、ログインIDや持ち主のアドレスを自分では変更できません。管理者を1人追加する、復旧の宛先だけ変える、といった手しか用意されていないこともあります。その場合は、そのサービスの窓口に「このアドレスが使えなくなるが、どうすればよいか」を聞いてください。代わりの入り口が確保できるまでは、ドメインを手放さないでください。作業したつもりで手放して、あとから入れなくなるのがいちばん困ります。
  7. データを取り出す——サイトのファイル、本文や設定をデータベースに保存する作りならその分、メール、問い合わせの記録、写真と原稿。ネットショップや予約を動かしている場合は、そちらからも取り出します。受けた注文の一覧、これから先の日付で入っている予約、支払いと返金の状態、毎月引き落としているような続きものの契約、お客様とのやりとりの記録。これらは解約すると見られなくなることがあります。いつまで管理画面を開けるのか、データがいつ消えるのかはサービスごとに違いますので、当てにせず先に確かめてください。取り出して終わりにせず、必要なものが揃っているか、あとから戻せる形になっているかまで確かめます。ファイルが開けたことと、サイトを復元できることは別です。
  8. 関係先へ案内する——次の節で触れます。受付を止めるより先に出してください。案内が届く前に受付だけ閉じると、連絡の手段が分からないまま行き止まりになる期間ができます。
  9. 続きものの契約を片付ける——毎月の引き落としや定期のお届けなど、続いている契約があるなら、止めるのか、別のところへ移すのかを決めます。ただし、こちらで決めて知らせれば移せる、というものではありません。お客様と結んだ契約の条件、決済の会社の手続きを確かめる必要がありますし、お客様ご自身の同意をいただく形になることもあります。カード情報は多くの場合そのまま持ち出せず、お客様に登録し直していただくことになります。手順を確かめないまま進めると、勝手に移した形になったり、二重に引き落としたりします。決めないまま外部のサービスを残せば課金だけ続き、逆に黙って解約すれば、途中のお客様への責任が宙に浮きます。ここは受付を止める前に片付けてください。
  10. 受付を止める——フォーム、カート、予約。案内で伝えた受付終了の日時に止めます。「行き渡ったころに」ではなく、先に日付を決めて告知し、その日で止めてください。止めたあとで、書き出したあとに増えた分をもう一度取り出し、未処理のものが残っていないか件数で突き合わせます。件数を数えるだけでなく、まだ届けていないもの、取り消すもの、返金するものが1件ずつ片付いているかまで見てください。ここが残ったまま外部のサービスを解約すると、自社からは確認も取り出しもできなくなることがあります。
  11. サイトを止める、または1枚に差し替える——ここで止めるのは、公開しているページだけです。メールやドメインの向き先の設定には触れません。ただし、同じ管理画面のなかで両方を扱っている場合は、操作が思わぬところまで及ぶことがあります。触る前に、その操作の影響がどこまでかを確かめてください。
    • 止めたら、全部開いて確かめる——トップページだけでは足りませんし、思いついたものをいくつか開くだけでも足りません。2番目の工程で作ったURLの一覧を、上から順に全部開きます。開けるものが1つ残っていれば、そこから中身が読まれます。一覧に漏れがあることも考えて、検索結果に出ているURLもいくつか開いてみてください。会社の回線からだと手元に残った表示が出ることがあるので、スマートフォンの回線など別の経路からも見ます。外部の配信の仕組みや別の公開先を使っている場合、元のサーバーを止めても表示が残ることがあります。
    • 転送するのは、移転先があるページだけ——同じ内容の移転先が用意できているページに限ります。
    • そうでないページは「もうありません」と返す——ただ閉じただけのページは転送しません。これには決まった返し方があり、「404」または「410」と呼ばれます。見た目だけ「見つかりません」と書いたページを表示しても、検索側には「ふつうに開けたページ」として伝わってしまいます。制作会社やサーバー会社には「消したページは404か410で返るようにしてほしい」と伝えれば通じます。サーバー会社が出す停止中のお知らせ画面も、この意味では「開けたページ」の扱いになることがありますので、そのまま放置しないでください。なお、この返し方が使えるのは、ドメインとサーバーを残す場合です。全部を手放す形では、そもそも返す仕組みが無くなりますので、開いたときに何が出るかはこちらでは決められません。つながらないこともあれば、契約先の案内が出ることもあります。
  12. 最後にもう一度、データを取り出す——最初に取り出したあとも、案内を出すまでのあいだにページを直したり、問い合わせが届いたりしています。公開を止めたあと、サイトとデータベース、それに管理画面のなかに溜まっている問い合わせを、もう一度取り出してください。ここで大事なのは、最初に取ったものへ上書きしないことです。日付を付けた別のフォルダに入れて、両方を残してください。公開を止めるときにページを消したり差し替えたりしている場合、あとから取ったほうは閉じる前の姿ではありません。両方を残しておくと、閉じる前の状態と、そのあと増えた分の両方を見られます。
  13. 旧サーバーを解約する場合、条件をそろえる——このステップは、いまのサーバーを解約する場合だけのものです。1枚だけ残してそれを同じサーバーに置くなら、あるいはそのサーバーでメールを送受信し続けるなら、解約しません。解約する場合は、ここを急がないでください。前提として、残すページ・メール・ドメインの向き先の設定に加えて、2番目の洗い出しで見つけた「その契約のなかで動いているもの」を、すべて移し終えている必要があります。別ブランドのサイト、サブドメイン、複数のサイトで使っているデータベース、決まった時刻に動く処理、置いたままの保管ファイル。1つでも残っていれば、その契約が使えなくなった時点で、使うことも取り出すこともできなくなります。そのうえで、次の3つをそろえます。
    • 古いほうへの新着が止まったこと——少し見て何も来ていない、では足りません。使っているアドレス、転送、別名、共有の受信箱、メーリングリスト、まとめて受ける設定のすべてについて、移した先の会社が示す様子見の期間のあいだ、古いほうに何も届いていないことを見てください。期間を示してもらえない場合は、「いつまで見ておけば安心か」を移した先か、管理を任せている会社に直接聞いてください。自分で適当に決めないでください。ふだんあまり使わないアドレスほど、判断がつきにくくなります。
    • 切り替えの完了を確認してもらったこと——移した先の会社か管理を任せている会社に確認してもらいます。自分で見て届かないことと、実際に完了していることは同じではありません。遅れて再送されてくる分もあります。
    • 古いほうに残っている分を退避したこと——新しいほうへ移すか、手元へ落としておきます。確認しただけで置いていくと、そこに届いた分ごと消えます。

    案内の1枚を残すなら、その公開URLを自分のブラウザで開いて、警告が出ずにきちんと表示されるところまで見てください。向き先の切り替えが済んでいても、置き方や証明書の具合で開けないことがあります。

  14. 解約を申し込む——申し込む時期は、契約によって2通りに分かれます。先に申し込んでおいてよいのは、次の3つがそろう場合だけです。1つ、申し込んだあとで終了日を延ばせること。しかもその延長に、回数の制限や上限、申請の締め切りが無いか、あっても間に合うこと。2つ、申し込んだあとも終了日まで管理画面が今までどおり使えること(申し込んだ時点で機能が絞られ、データの書き出しや移管ができなくなる契約もあります)。3つ、いざとなれば申し込み自体を取り消せること。「延ばせますか、何回まで、いつまでに言えばいいですか」「申し込んだあと、終了日まで今までと同じことができますか」「取り消せますか」を、まとめて聞いてください。1つでも欠けるなら、移し終えてから申し込むほうが安全です。延ばせない契約なら、移し終えてから申し込んでください。余計な契約期間が増えても、移す途中で使えなくなるよりは安全です。どちらにあたるかは、次の段落の聞き取りで分かります。そのうえで、役割を移し終えたものから順に申し込みます。決まった順番があるわけではなく、何が何に支えられているかで変わります。たとえばフォームや予約を外部のサービスで動かしているなら、記録を書き出してから解約します。メールや向き先の設定をそのサービスが担っているなら、移し終えるまで解約できません。ドメインについては、「自動更新を止める」「契約が満了するまで置く」「廃止を申し出る」で、いつ手を離れるかが変わります。どれにあたるのか、いつ使えなくなるのかを契約先に確かめてから選んでください。ドメインを残す場合は、もちろん解約しません。

ここで大事なのは、「解約を申し込む日」と「実際に使えなくなる日」を分けて考えることです。止まるのは後者ですが、申し込みには締め切りがあります。料金がいつまでかかるかは、そのどちらでもなく契約ごとに決まります。最低契約期間、年払いの残り、締め日、違約金の有無——これらは別に聞いてください。この記事のあとの節で触れるとおり、申告した月にそのまま止まるとは限りませんし、最低契約期間が残っていることもあります。

順番としては、まず契約先に「いつ申し込めば、いつ使えなくなるのか」「料金はいつまでかかるのか」「申し込んだあとで終了日を延ばせるのか」を聞きます。次に、移す作業がいつ終わるかを見て、使えなくなってよい日を決めます。その日から逆算して、申し込みの時期を置きます。作業が全部終わってから申し込むと、止めたい月より先まで料金が続きますし、逆に急いで申し込むと、移し終える前に使えなくなります。どちらも避けるための逆算です。

とくに気をつけたいのが、申し込んだあとで終了日を延ばせない契約です。この場合、移す作業が予定より遅れても待ってくれません。延ばせないと言われたら、余裕を多めに取って申し込む日を後ろへずらしてください。ずらした結果、支払いがどれだけ延びるかは契約によります。月ごとの契約でも、締め日や解約予告の期間の関係で数か月ぶんになることがありますし、年ごとの更新をまたげば1年ぶん増えることもあります。「その日にずらすと、いくら増えますか」まで聞いたうえで決めてください。終了を急いでメールやデータを失うより、余裕を取るほうが安全です。

もう1つ。同じ契約のなかで別のサイトやメールが動いていないかの確認は、申し込みの直前ではなく、2番目の洗い出しのときに済ませてください。

閉じることを、誰にどう伝えるか

案内が要るかどうかは、閉じ方によって変わります。全部を手放す場合ほど、事前の案内が効きます。

  • 既存のお客様・取引先——閉じる日と、これからの連絡方法(電話番号や新しいメールアドレス)を伝えます。メールアドレスが変わる場合は、変更の案内をいちばん先に出してください。
  • ホームページに載せる案内——閉じる少し前から、トップページに一文だけ置いておく形が穏やかです。どの作業にあたるかは、いまのサイトの作りによって変わりますので、お見積りのときにご説明します。
  • 各種の登録先——会員一覧、求人サイト、SNSのプロフィール欄。URLを外すか、差し替えます。これらのログインや、パスワード再設定の宛先に、閉じるメールアドレスを使っている場合は、あとから入れなくなります。閉じる前に済ませてください。
  • Googleのビジネスプロフィール——お店や事務所の営業が変わらず、ホームページだけを閉じるのであれば、プロフィールは消しません。手を入れるのは登録してあるURLだけです。所在地や営業時間、対面での対応の有無まで変わるのであれば、そちらも合わせて直してください。外すのは「いまの自社を正しく案内しなくなったURL」です。開けなくなるものはもちろん、ドメインを手放して別の人のページが表示されるようになったものも外します。案内の1枚を同じURLに残すならそのまま、移転先があるならその移転先のURLへ差し替えます。

案内の文面に凝る必要はありません。どの場合でも要るのは「いつ閉じるか」と「これからの連絡先」の2つです。そのうえで、受けている注文や予約、返金、これから届ける約束、お預かりしている個人情報についてのお問い合わせ先など、自社に当てはまるものがあれば足してください。

実際のご相談で多いつまずき

ここからは、閉じたあとに起きたことでご相談をいただいた内容です。知っていれば起こりにくくできる、あるいは起きても被害を小さくできるものばかりです。

解約の手続きと、実際に止まる時期

クレジットカードを止めた、口座を変えた、というだけでは、正式な解約手続きになったとは限りません。支払われないまま契約と支払いの義務が残り、督促が来ることがあります。逆に、支払いが止まったことでドメインが失効し、残すつもりだったメールまで使えなくなることもあります。解約は、それぞれの会社の手続きから行ってください。

もう1つ、申告した月とその契約が実際に止まる月はずれることがあります。blancの月額プランでは、ベーシックプラン・スタンダードプラン・スタンダードプラス・WordPress保守プラン(ライト)・WordPress保守プラン(スタンダード)に「最低契約期間3ヶ月」の定めがあります。あわせて、料金表には「解約は申告の1ヶ月後となります」と記載しています。この2つは必ず両方でご確認ください。片方だけを見ていると、止めたい月と実際に止まる月がずれます。ドメイン・サーバー管理(年間11,000円・税込)についても、解約は申告の1ヶ月後となります。

他社との契約についても、考え方は同じです。「いつ申告すれば、いつ止まるのか」を、解約の前に契約書か管理画面でご確認ください。

ドメインやサーバーが制作会社の名義になっている

この場合、自社だけでは解約も更新も進められないことが多くなります。まず制作会社への依頼が必要になり、連絡が取れなければそこで止まります。契約者、ドメインの登録者、管理画面のアカウントのどれが制作会社側なのかによって、打てる手は変わります。サービスを提供している会社の窓口で、契約の資料をもとに手続きできる場合もありますので、行き詰まったらそちらにも確かめてください。いずれにせよ、閉じる話を始める前に名義を確かめてください。ここが自社でないままだと、閉じるほうにも残すほうにも、自社の判断だけでは動けません。

検索結果には、しばらく残ることがあります

サイトを止めても、検索結果からその日のうちに消えるとは限りません。しばらくのあいだ、検索結果には出ているのに、クリックすると開けない、という状態になります。これは異常ではなく、検索側が再確認するまでの時間差です。ただし、クリックしたときに何か表示される場合は、意図したものかどうかを分けて考えてください。自分で用意した閉鎖の案内が出るのは想定どおりで、そのまま検索結果に残っていて構いません。困るのは、消したつもりのページでサーバー会社の停止画面が出ている場合です。その画面が「ふつうに開けました」という返し方になっていると、検索側からは生きているページに見えるので、待つだけでは消えず、そのまま残り続けることがあります。前に触れた「もうありません」と返る状態になっているかを、そこで確かめてください。どれくらいで消えるかは、ページによっても状況によっても変わりますので、いつまでにと決めることはできません。検索しても出てこないときの切り分けと、アクセスや順位が落ちたときの見方で、この時間差の扱いを説明しています。

1枚だけ残す形にする場合、転送を使えることがあります。転送(301リダイレクト)の基本と、サーバー側での転送設定をご覧ください。ただし、使いどころは限られます。301は「このページはここへ移りました」という意味なので、移った先が用意できているページ——たとえば統合した別ページや、新しいサイトの同じ内容——にだけ使ってください。ただ閉じただけのページを一律に案内の1枚へ送るのは、意味が合いません。その場合は転送せず、開けないページとして扱うほうが素直です。この状態の見方は404エラーは修正か削除かにまとめています。なお転送そのものが、ドメインと、転送の応答を返す仕組み(いまのサーバーでも、転送だけを引き受けるサービスでも構いません)を残していないと動きません。全部を手放す形では使えない手段です。

Googleビジネスプロフィールまで消してしまう

ここは判断が分かれるところです。事業そのものを終えるのであれば、プロフィールに閉業したことを設定します。これは、自分の管理から外すことや、掲載情報の削除を申し出ることとは別の操作です。結果も違いますので、混ぜないでください。しかし、お店や事務所の営業や対面での対応が変わらず、ホームページだけを閉じるのであれば、プロフィールを手放さないでください。「消す」には、自分の管理から外すこと、公開されている情報の削除を申し出ること、閉業として扱うことがあり、結果が同じではありません。事業が続いているのに情報の削除を申し出てしまうと、地図から見つけてもらう経路まで失いかねません。ホームページを閉じたあと、地図と電話が唯一の入口になることは珍しくありません。

事業が続く場合にすべきことは、プロフィールの削除ではなく、そこに登録してあるURLの手当てです。どのURLを外し、どれを残すかの分け方は、前の「閉じることを、誰にどう伝えるか」に書いたとおりです。見る欄はウェブサイトの欄だけとは限りません。業種や設定によっては、予約、注文、メニューといった欄にも別々にURLが入っていますので、プロフィールを一通り開いて全部確かめてください。

名刺・パンフレット・看板・QRコードにURLが残っている

紙や現物に印刷されたURLは、こちらの都合では消えません。閉じたあとも、それを見た人がアクセスしてきます。1枚だけ残す形が向いているのは、この理由が大きいところです。刷り直す予定がないものほど、行き先を用意しておく価値があります。

QRコードはさらに見落とされます。トップページではなく個別のページを指していることがあり、その場合はトップだけ残しても行き止まりのままです。閉じる前に、どのページを指すコードを配ったかを洗い出しておいてください。

手放したドメインを、別の人が取ることがあります

手放したドメインは、他の誰かが取得できる状態になることがあります。しばらく前まで自社のURLだったところに、まったく関係のない内容のページが表示されることがあります。名刺や印刷物にURLが残っている場合、それを見た人がそちらへたどり着くことになります。使い続けてきたドメインほど、手放す判断は慎重にしてください。

ドメインだけ残したものの、更新の担当が決まっていない

「ドメインは残しておこう」と決めたのに、更新の通知が届くアドレスと、支払いをする人が決まっていない、という状態が起きます。次の更新のときに誰も気づかず失効する、という形でご相談をいただくことがあります。残すと決めたなら、更新の通知先と支払いの担当を、その場で決めてください。

閉じたあとも、サイトが動いていた時期のサービスが動き続ける

フォームやカート、予約の受付が別のサービスで動いている場合、ホームページを閉じてもそちらは止まりません。注文や予約が入り続け、誰も見ていない、という状態になります。フォームのメールが届かないネットショップの仕組み予約の受け方の記事で、どこで受けているかの見分け方を扱っています。閉じる前に、受付を止める作業が要ります。

閉じたのではなく、壊れているだけだった

「もう表示されないので閉じたことにしよう」というご相談で、実際には契約は生きていて、表示だけが止まっていた、というケースがあります。この場合、解約しないままにしておくと支払いだけが続きます。表示されないときの原因の切り分けで、まず状態を確かめてください。

閉じずに放置したサイトが、改ざんされる

「解約はしないが、更新もしない」という形は、公開したままWordPressなどのCMSを更新していない場合にとくに危険です。誰も見ていないため、書き換えられても気づけません。改ざん・乗っ取りが起きたときの対処のとおり、復旧を依頼すれば費用がかかりますし、被害の程度によっては大きくなります。閉じると決めたなら、放置ではなく手続きまで進めてください。

残した1枚が、あとから警告表示になる

1枚だけ残す形にした場合も、証明書の期限は来ます。自動で更新される設定になっていれば気づかないまま続きますが、更新に失敗すると「保護されていない通信」の警告が出ます。保護されていない通信と表示される原因をご確認ください。更新の周期は証明書によって違いますので、その周期に合わせて開いて確かめるか、期限を見張る仕組みを入れておいてください。1枚だけとはいえ、公開している以上は見ていないと気づけません。

公開を止めたいだけなら、閉じない方法もあります

「いったん見えないようにしたい。作り直すかもしれない」という場合は、解約せずに閲覧だけ制限する形があります。サーバーの機能で、決めた人だけが見られる状態にしておくやり方です。契約が残るぶん、再開したいときの手間は小さく済みます。ただし、見えなくすることはデータを守ることではありません。再開する見込みがあるのなら、バックアップは取り続けてください。また、閲覧を制限しただけで公開自体は続いている状態なら、CMSの更新も止めないでください。放置したまま何年も置くと、再開しようとしたときに動かなくなっていることがあります。どの方法がとれるかは、いまのサーバーとサイトの作りによって変わります。

同じサーバーで、別のサイトやメールも動いている

1つのサーバー契約のなかに、複数のドメインが入っていることがあります。本体のサイトのほかに、キャンペーン用のページ、別ブランドのサイト、以前作ったまま残っているサイトなどです。この状態でサーバーを解約すると、閉じるつもりのなかったものまで一緒に止まります。メールも同じです。

解約の前に、そのサーバーの管理画面を開いて、そこで動いているものを一通り見てください。ドメインとメールアドレスの数を数えるだけでは足りません。サブドメイン、ドメインの向き先の設定、データベース、メールの転送、決まった時刻に動く処理、置いてあるファイル——このどれかを別のサイトが使っていることがあります。「この契約が終わったら止まるものは何か」を1つずつ挙げてください。分からないものが出てきたら、そこで手を止めてご相談ください。

バックアップは取ったが、中身が足りていない

WordPressのように、ページの中身をデータベースに保存するタイプのCMSでは、FTPでファイルを落としても、画像やテーマ、設定ファイルは手元に残る一方、記事の本文や各種の設定はデータベースの側に残ったままです。blancの料金表で「サイトデータバックアップ」が2種類に分かれているのは、この違いによるものです(サイト以外に、メールや外部サービスのデータも別にありますので、これで全部というわけではありません)。

やっかいなのは、落としたファイルの数が多いと、足りているように見えてしまうことです。中身を開いてみても分かるのは「明らかに足りない」ところまでで、「足りている」の証明にはなりません。何が要るのか、そこから本当に戻せるのかの確かめ方は、前に挙げたバックアップの記事にまとめてあります。

閉じるときに守っていただきたいのは1つだけです。作り直す可能性を少しでも残しておきたいのであれば、戻せる自信が持てないまま解約しないでください。完全にやめると決まっていて、二度と作り直さないのであれば、この心配は要りません。判断がつかないときは、解約する前にご相談ください。

費用の目安

閉じる作業そのものに、決まった一式の料金はありません。実際にかかるのは、閉じる前後で必要になった作業の分です。ここでは、blancの料金表(すべて税込)にある項目のうち、閉じるときのご相談で出てくることのあるものをそのまま挙げます。どの項目がいくつ当たるかは、お話をうかがったうえでお見積りのときにご説明します。

料金表にある項目のうち、閉じるときに出てくることのあるもの

  • サイトデータバックアップ——11,000円(税込)~(FTP接続の場合)
  • サイトデータバックアップ(データベース含む)——33,000円(税込)~(phpMyAdmin利用の場合)
  • 基本作業料金——5,500円(税込)(簡単なテキスト修正等含みます)
  • HTML修正——5,500円(税込)(1ページあたり)
  • HTML制作——8,800円(税込)(文字原稿A4/2P程度)
  • HTMLタグ挿入——1,100円(税込)(Googleアナリティクスタグやメタタグなど。1点/1P)
  • ネームサーバー設定代行——5,500円(税込)~
  • メールアカウント設定代行——1,100円(税込)~
  • サーバー移転代行——33,000円(税込)~(サーバー維持費用は含まれません)
  • サーバー移転代行(データベース含む)——55,000円(税込)~(サーバー維持費用は含まれません)
  • PDF作成・修正——5,500円(税込)~

このうち、基本作業料金・HTML制作・HTML修正・HTMLタグ挿入の4つは、料金表の「HTML関連」の表に載っている項目です。その表には「Wix・Jimdo等のホームページ作成サービスで作られたサイトは、編集制約のため作業時間が増えますので、上記料金の1.5倍となります」という注記があり、対象はその表に載っている項目です。したがって、いまのサイトがWixやJimdoで作られている場合、この4つは1.5倍になります。ここに挙げていない他の表の項目は、この注記の対象ではありません。詳しくは修正費用の相場と見積もりの確認ポイントもあわせてご覧ください。

専用の料金項目が無いもの(そのつどお見積り)

次のようなご依頼には、料金表に対応する項目がありません。料金表の末尾に「こちらの価格表に無いものについては別途お見積もりとなります」と記載しているとおり、内容をうかがってからお見積りいたします。

  • ドメインやサーバーの解約手続きそのもののお手伝い。名義の確認や、管理画面がどこにあるかの調査までご一緒できる場合もありますので、どこまでお手伝いできるかを含めてお見積りします
  • 同じ内容の移転先があるページについて、その移転先への転送の設定
  • 各種の登録先に載っているURLの差し替えの洗い出し
  • サーバーに残っているメールの引き出し
  • 管理画面にしか残っていない問い合わせ記録の書き出し

blancへのお支払いではないもの

次の費用は、それぞれのサービスや業者へのお支払いになります。

  • ドメインの更新費用——残す判断をした場合、登録している会社へ支払うものです。何年かに一度なのか毎年なのか、月々の別の契約に含まれているのかは、契約先の決まりによります。
  • サーバーの利用料——解約するまでのあいだ、契約している会社へ支払うものです。
  • 外部サービスの利用料——フォームやカート、予約などを別のサービスで動かしている場合、それが自社の別契約であれば、そちらを解約するまで続きます。制作会社の契約に含まれている場合は、その契約の終わりと一緒になります。どちらなのかを先に確かめてください。

続けてかかる費用について

ドメインとサーバーの維持管理を自社で持ちたくない場合の選択肢として、blancには「ドメイン・サーバー管理」というプランがあります。料金表の記載は「ドメインとサーバーの維持管理を行います。対象ドメインは『.com』や『.net』などのgTLD(分野別トップレベルドメイン)です」で、年間11,000円(税込)です。料金表の注記のとおり、この管理契約の解約は申告の1ヶ月後となります。なお、これはblancの管理契約が終わる時期の話で、ドメインやサーバーそのものがいつ使えなくなるかは別です。そちらは登録先や契約先の決まりによります。いまの契約の形によってこのプランが当てはまるかどうかも変わりますので、ご相談のときに確かめさせてください。

月額プランの一覧と、各プランの最低契約期間については料金表をご覧ください。

総額は、作業を分けたお見積りでお出しします

上に挙げた項目を足し算して総額をお見せすることはしていません。どの作業がいくつ必要になるかは、契約の状態と、残すものの範囲で変わるためです。ご相談・お見積りは無料です。作業に入る前に、内容を分けたお見積りをお出しし、ご承諾をいただいてから着手します。

閉じたあとに、しばらく見ておくこと

手続きが終わったあとも、いくつか確かめる時期があります。

  • 最後の請求が終わったあと——請求が止まっているか。年払い、後払い、最低契約期間の残りなどによって、解約したあとにも請求が続くことがあります。何回、いつまで来るのかは契約によって違いますので、最終の請求がいつになるかを契約先に聞いておき、その日を過ぎてからカードの明細と銀行の引き落としを確かめます。
  • しばらくのあいだ——検索結果からの消え方。すぐには消えず、どれくらいかかるかも決まっていません。1枚残した場合は、その残したURLを検索結果から開いてみて、ちゃんと着くかを確かめます(転送していない下層ページは開けないままです。それが想定どおりの状態です)。
  • ドメインを残した場合、少なくとも年に1回——次の更新がいつなのか、その通知がどのアドレスへ届くのか、支払いが済んでいるか。更新そのものは何年かに一度のこともありますが、確かめるのは毎年でよいと思います。放置しがちな点検項目に、この種の確認をまとめています。
  • メールを別の場所へ移した場合——設定だけ見て判断しないでください。外部の宛先から自社の各アドレスへ届くこと、自社から外部の宛先へ送って相手側で受け取れることを、別々に確かめます。転送や別名のアドレスを使っているなら、そちらも1つずつです。届いたかだけでなく、迷惑メール扱いになっていないかも見てください。なお、これが済んだから旧環境を解約してよい、ということではありません。解約は、段取りに書いた条件(古いほうへの新着が止まったこと、移した先の会社による切替完了の確認、古いほうに残った分の退避、そしてその契約のなかで動いているものを全部移し終えていること)がそろってからです。

また作り直すことになったら

ドメインを残しておけば、同じURLで再開するという選択肢は残ります(サイトそのものを戻すには、取り出しておいたデータが別に要ります)。作り直す段になったときの費用の考え方はリニューアル費用の内訳に、依頼先の選び方は修正はどこに頼むかにまとめています。

再開のときによくあるのは、閉じる前のサイトがそのまま使えると思っていたら、スマートフォンで見づらい、あるいは表示が遅いといった、当時からの課題がそのまま残っていた、というケースです。1枚だけ残す形をとる場合も、その1枚をどう作るかはページを追加するときの進め方と同じ考え方になります。

ご相談いただくときに、あると早い5つ

次の5つが分かっていると、初回のご相談で進め方を整理しやすくなります。分からないものがあっても構いません。分かっている範囲からお話をうかがい、調べるところからお手伝いする場合は、その範囲と費用を含めてお見積りします。

  1. ホームページのURL。
  2. 閉じたい理由。事業を終える、更新をやめたい、費用を下げたい、のどれに近いか。
  3. メールアドレスを残したいかどうか。残したい場合、そのアドレスは独自ドメインのものか。
  4. ドメインとサーバーの契約先。分からなければ、請求書やカード明細に出ている社名でも構いません。
  5. いつまでに閉じたいか。決算や移転など、期限がある場合は最初にお伝えください。

まとめ

ホームページを閉じるというのは、画面を1つ消すことではなく、ドメイン・サーバー・メール・各種の登録先という4つについて、残すのか、移すのか、外すのかを1つずつ決めて、決めた順に手を付けていく作業です。全部を解約する、という意味ではありません。順番を間違えると、閉じるつもりのなかった会社のメールまで止まります。ドメインは、手放したあとに取り戻せるとは限りません。

だから、先に決めておく項目はいつも同じです。まず、やめたいのが更新なのか費用なのかサイトそのものなのかを分ける。次に、全部を手放すのか、1枚だけ残すのか、サイトだけ止めるのかを選ぶ。そして、メールの行き先を先に決め、移すなら移して送受信を確かめてから、実際に使えなくなる日より前に取り出すものを取り出す。戻れなくなる場面を減らすための順番です。

閉じるかどうかを決めかねている段階でも構いません。いまの状態をうかがったうえで、どこからお手伝いできるかをご提案します。ホームページ修正のご案内のとおり、ご相談とお見積りは無料です。お問い合わせからお気軽にどうぞ。

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