ホームページの保守・管理契約は何をしてくれる?費用の目安と、契約していないと起きること
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「毎月お金を払っているけれど、実際は何をしてもらっているのか分からない」——ホームページの保守契約について、いちばんよくいただく声です。
無理もありません。保守は何も起きていない月がいちばん多いものだからです。請求書だけが届き、目に見える成果物は残らない月もあります。それが続けば「これは要るのだろうか」と思えてきます。
この記事では、保守料が何に対する代金なのか、どのプランに何が含まれるのか、そして契約前に確認しておきたい点を整理します。金額はすべて税込で、blancの料金ページに掲載しているものです。
保守に入っていないと、壊れたことに気づけない
保守の要否を考えるとき、いちばん大事なのは「直す費用がいくらか」ではなく、壊れたことにいつ気づけるかです。ホームページは止まっても音がしません。気づくきっかけは、たいてい「お客様に言われて」か「何ヶ月かあとに数字を見て」のどちらかになります。
起こり得る例を挙げます。いずれも、起きた瞬間には誰も気づいていないという点が共通しています。
- WordPressを長く更新しないまま放置し、サイトを書き換えられる — 詳しくはWordPressを更新せず放置すると危険?
- ドメインやサーバーの更新期限が切れ、ホームページとメールが同時に止まる — 詳しくはドメイン・サーバーの更新を忘れるとどうなる?
- 問い合わせフォームの通知だけが届かなくなる — 画面には「送信しました」と出るため、テストしても異常に見えません。詳しくはお問い合わせフォームのメールが届かない
保守契約は、これらを起きる前に見つけるための定期作業をまとめたものです。以下では、その中身を具体的に見ていきます。
保守料は「直す代金」ではなく「気づく体制の代金」
ここが、保守契約のいちばん誤解されやすいところだと思います。
1回直すだけなら、そのつど単発で依頼すれば済みます。実際、修正1件の費用は決して高いものではありません(ホームページ修正の費用相場)。それでも保守契約というかたちがあるのは、壊れてから呼ばれる仕事より、壊れる前にやっておく仕事のほうが手間が少なくて済むからです。
たとえばWordPress保守プランの場合、毎月引き受けているのは次のような作業です。
- WordPress本体・プラグイン・有償テーマを、壊れない順番と組み合わせで更新する
- 更新の前後で、実際にページが表示できているかを見る
- サーバー側のPHPなど、放っておくと期限が来るものに先回りする
- (スタンダードの場合)戻せる状態を月次で確保し、更新に失敗したときは復旧する
どれも、やっている月は何も起きません。やらなかった月に、あとからまとめて起きます。
ただし、これらはプランによって対象が違います。「保守契約に入っているから全部やってもらえる」とは限らないので、次の表で線引きを確認してください。
どのプランに何が含まれるか
blancの月額プランで、作業ごとの対象プランは次のとおりです。
一方、次のものは月額に含まれず、別途お見積りとなります。
- デザインの作り直し・リニューアル
- 新規ページの制作、サイト全体の作り直し
- ハッキング被害からの復旧作業
- サーバー移転・ドメイン移管の代行
- ショッピングカートの構築・商品登録
- 継続的なSEO対策 — 別建てのSEOプラン(月額11,000円・1キーワードあたり)
- ドメイン・サーバーの維持管理 — 年額11,000円の別メニュー(対象は「.com」「.net」などのgTLD)
最後の2つは見落とされやすい項目です。特にドメイン・サーバーの管理が誰の担当になっているかは、保守契約とは別に必ず確認しておいてください。ここが宙に浮いたまま期限切れを起こす、というのが実際に起きる事故です。
料金帯で何が変わるか
共通の契約条件として、最低契約期間は3ヶ月、年間払いにすると1ヶ月分が無料、解約はお申し出の1ヶ月後となります。お支払いは銀行振込またはPayPalによるクレジットカード払いです。最新の内容は料金ページでご確認ください。
どのプランがよいかは、おおむね次の2点で決まります。
- サイトがWordPressなどのCMSで作られているか — そうであれば、更新作業そのものが定期的に必要になります
- 更新に失敗したときに、戻せる状態が要るか — バックアップと復旧対応の有無が、プランを分ける実質的な境目です
なお、月額プランと単発依頼のどちらが安いかは、作業の内容と回数によって変わります。単発の基本作業料金は5,500円、写真差し替えは1点550円ですので、月に1回、軽微な修正があるだけという使い方なら単発のほうが安く済むこともあります。判断に迷う場合は、実際にやりたい作業を挙げていただければ、その内容で比較したお見積りをお出しします。
自社でやる場合にかかる手間
もちろん、保守は自社でも行えます。ただ、実際にかかる手間は思ったより地味で、続きにくいものです。
WordPressの更新
ボタンを押すだけの作業に見えますが、本体・プラグイン・テーマは互いに影響し合います。順番を誤ると画面が真っ白になり、管理画面にも入れなくなることがあります。危ないのは更新そのものではなく、失敗したときに戻せないことです。
バックアップ
プラグインで自動化できますが、取れているかを定期的に確かめないと意味がありません。容量オーバーで途中から止まっていた、というのはよくある話です。バックアップは「取っていること」ではなく「戻せること」を確認して初めて機能します。
届いているか・表示できているかの確認
問い合わせフォームが届くか、主要なページや申し込みまでの動線が正しく表示できているか、SSLの期限は切れていないか。1項目ずつは短時間で終わりますが(所要時間はサイトの規模によります)、毎月やり続けるのが難しい種類の作業です。忘れても誰も困らないので、いちばん先に抜けます。
ご自身でどこまでやるかの線引きは、ホームページの健康診断のチェック項目を目安にしてみてください。ここに挙がっている項目を毎月ご自身で回せるなら、保守契約は必須ではありません。
契約する前に確認しておきたい5点
どの会社に頼む場合でも、次の5点を先に聞いておくと、あとで「そこは範囲外です」となりにくくなります。
- 月に何回まで更新を頼めるか、その「1回」はどこまでか — 「1回」の粒度は会社ごとに違います
- バックアップは取るか、どの時点まで戻せるか
- 更新に失敗したときの復旧は料金に含まれるか
- ドメインとサーバーの管理は含まれるか — 別料金のことが多く、ここが抜けたまま期限切れを起こす例があります
- 解約の条件 — 最低契約期間と、申し出から何ヶ月後に終了するか
もし今すでにどこかと契約していて、上の5点が分からない状態でしたら、それ自体が一度整理してみる価値のあるサインです。担当者の交代で引き継ぎが途切れていることもあります(ホームページ担当者が退職して更新できない)。
保守が要らないケースもある
すべてのホームページに月額の保守契約が必要とは考えていません。次の条件がそろっていれば、毎月のサイト更新作業としての保守は必要性が低いと言えます。
- プログラムを使っていない静的なHTMLのみで作られている
- 問い合わせフォームを設置していない
- ページの内容が何年も変わらない性質のもの
ただしこの場合でも、ドメイン・サーバー・SSL証明書の期限管理は残ります。ここは更新作業の有無と関係なく必要なので、自社で管理するか、ドメイン・サーバー管理のメニューだけを利用するかを決めておいてください。
逆に、WordPressなどのCMSで作られている、問い合わせフォームがある、ネットショップであるのいずれかに当てはまる場合は、放置していると壊れるというより時間とともに必ず古くなる仕組みになっています。この場合は、外部への保守委託か、ご自身での定期的な点検・更新か、どちらかが要ります。
なお、すでにかなり古くなっているサイトの場合は、保守で維持するより作り直したほうが安く済むこともあります(ホームページは修正で直す?作り直す?)。
まとめ
- 保守料は「直す代金」ではなく、壊れる前に気づく体制の代金
- 含まれる作業はプランごとに違う。WordPress・PHPの更新はWordPress保守プラン、バックアップと復旧対応はスタンダード以上が対象
- 料金帯で変わるのは主に更新できる回数とバックアップ・復旧の有無
- 月額と単発のどちらが安いかは作業内容と回数しだい。月1回の軽微な修正だけなら単発のほうが安いこともある
- 契約前に「1回の粒度」「戻せる範囲」「復旧の扱い」「ドメイン・サーバーの担当」「解約条件」の5点を確認する
- 静的HTMLでフォームもないサイトなら更新作業の保守は不要。ただしドメイン・サーバー・SSLの期限管理は残る
今の契約で何をしてもらっているのか分からない、あるいは保守に入るべきか迷っている、という状態でしたら、現状の確認だけでもお気軽にご相談ください。今のサイトに何が要るのか、逆に何が要らないのかをはっきりさせるところから始められます。
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