blancブログ

Information&Blog

友だち追加

ホームページに載せる写真、その1枚は使って大丈夫?|フリー素材・人の写り込み・出どころ不明の画像の確かめ方

更新日:

ホームページ修正・更新
ホームページに載せる写真、その1枚は使って大丈夫?|フリー素材・人の写り込み・出どころ不明の画像の確かめ方のアイキャッチ画像

「この写真、うちのサイトに載せて大丈夫でしょうか」——ホームページの更新をお手伝いしていると、このご相談を折に触れていただきます。多いのは、新しく載せる写真の話ではありません。もう何年も載っている写真について、あとから不安になった、というご相談です。

写真の権利の問題が厄介なのは、載せた瞬間には何も起きないことです。表示は崩れませんし、検索順位も落ちません。エラーも出ません。何事もなく動き続けて、ある日メールが1通届く——しかもそれが、掲載からかなり時間が経ってからということがあります。

この記事では、ホームページに写真を載せるときに確かめること、フリー素材と人物写真でつまずきやすいところ、いま載っている写真をどう棚卸しするか、そして問い合わせが来てしまったときの動き方を、順を追ってご説明します。法律の込み入った解釈ではなく、サイトを運営する側が実際に手を動かす場面に絞ってまとめます。

なお、写真そのものの差し替え作業の進め方(サイズや容量、依頼の流れ)は文章・写真を差し替えたいときの記事にまとめています。この記事は「差し替える前に、その1枚が使えるかどうかをどう確かめるか」の話です。

ご相談は、たいていこの4つの場面から始まります

写真の権利についてのご相談は、思い立って始まることはあまりありません。だいたい何かきっかけがあります。

  • 1通のメールが届いた——「貴社サイトの画像は弊社が権利を持つものです」という趣旨の連絡。差出人が写真の販売会社であることも、代理人を名乗る事務所であることもあります
  • 制作会社との付き合いが切れた——サイトを作ってもらった会社が廃業した、連絡が取れなくなった。写真をどこから持ってきたのかを知る人が誰もいなくなった
  • 写っている人がいなくなった——スタッフ紹介や現場写真に、退職した人・取引が終わったお客様が写っている。本人から「まだ載っているのですが」と言われた
  • サイトを作り直すことになった——リニューアルの打ち合わせで「この写真の元データはありますか」と聞かれ、誰も答えられなかった

4つとも共通しているのは、その写真を載せたときの経緯が確認しにくくなっていることです。担当者が代わり、制作会社が代わり、写真だけがサイトに残っている。権利の確認が難しくなるのは、法律が難しいからではなく、たいていここが原因です。

制作会社と連絡が取れないまま止まってしまっている場合は、写真の話より先に制作会社と連絡が取れないときの立て直しの記事のほうが近い内容です。

※お急ぎの場合は、ホームページ修正の代行(最短当日・相談無料)もご利用いただけます。

まず分ける——サイトの写真を「出どころ」で仕分ける

権利の話をいきなり法律から始めると、かえって手が止まります。実務で最初にやるのは、1枚ずつどこから来た写真かを分けることです。おおまかに次の4つに仕分けてください。

  1. 自分たちで撮った写真——社内の誰かがカメラやスマートフォンで撮ったもの。店内、商品、社屋、現場、スタッフなど
  2. 素材サイトから入手した写真——無料・有料を問わず、写真素材のサービスからダウンロードしたもの
  3. 制作会社やデザイナーが用意した写真——サイト制作のときに先方が入れてくれたもの。上の1と2のどちらなのか、発注した側には見えていないことが多い
  4. 出どころが説明できない写真——検索して出てきた画像、メーカーのサイトから取ってきた商品写真、SNSから保存したもの、誰が入れたか分からないもの

この4つに当てはまらないものもあります。生成AIで作った画像、お客様や取引先から提供された写真、メーカーから正式に提供を受けた画像。これらは2に準じて、そのとき示された条件(サービスの規約、提供時の取り決め)が確認できるかで扱ってください。

4つとも、それぞれ確認することがあります。1は出どころ自体は明らかですが、誰が撮ったのか(社員か、頼んだカメラマンか)と、人や他社のものが写っていないかを見ます。2は各素材の利用条件の確認が中心です。3は制作会社が何を使ったのかを尋ねるところから始まります。

順番を決める基準は、分類そのものではなく使ってよい根拠を手元で確認できるかどうかです。素材の購入記録、提供時の取り決め、撮影を頼んだときのやりとり——それが出てくるものは後回しでかまいません。4は根拠になるものが何ひとつ無いところから始めるので、たいていここがいちばん急ぎになります。3や、条件を確認できない提供写真も同じ扱いです。「そう言われると、どこから来たのか分からない写真が何枚かある」という場合、まずそこから始めてください。

先に決めておく3つ

個別の写真を1枚ずつ調べ始める前に、決めておくと後がぶれない項目が3つあります。

1. 誰が写真の出どころを管理するか

権利の確認でいちばん効くのは、法律の知識ではなく記録です。「この写真はいつ・誰が・どこから入手したか」が1行残っているだけで、あとから何かあったときの対応がまったく変わります。

決めるのは、記録を残す人と置き場所の2つだけです。凝った管理表は要りません。画像のファイル名と、入手先(自社撮影/素材サイト名と素材の番号・取得日/制作会社から提供)を並べたテキストファイルが1つあれば、出発点としては十分です。素材を購入したときの確認メールや領収書も、同じ場所にまとめておいてください。そこに書き足していく項目は、この記事の後半で出てくるとおり——誰が撮ったか、外部に頼んだ場合の利用の範囲、人が写っていれば掲載の確認をどう取ったか、素材なら入手当時の規約——になります。最初から全部そろえようとせず、分かったものから足していってください。サイトの更新をご自身で行っている場合は、この記録も同じ人が持つのが自然です(自分で更新できるようにしたいときの記事で触れている「決めごと」の一つに加えてください)。

2. 素材の購入・ダウンロードを誰のアカウントで行うか

有料素材でも無料素材でも、ダウンロードの履歴はアカウントに紐づいて残ることが多くあります。ここが担当者の個人アカウントだと、その人が退職した時点で会社から履歴を見られなくなるおそれがあります。なお、アカウントを作らずに入手できる素材や、履歴が残らないサービス、サービス自体が終了して履歴を見られなくなる場合もあります。履歴があるから大丈夫と考えず、確認メールや領収書、素材の番号を自分の手元に残しておくと、あとから条件を確認しやすくなります。ドメインやサーバーの名義が制作会社になっていて困る話(ドメインが制作会社名義になっているときの記事)と、まったく同じ構図です。

対処は2つです。ひとつは会社の共有アドレスでアカウントを作ること。ただしサービスによっては、アカウントを共有すること自体や、使える人数が規約で制限されていますので、そこを確認してからにしてください。もうひとつは、購入時の確認メールを社内の共有の場所に保管しておくこと。こちらはアカウントの共有とは別の話ですが、社内の情報の扱いのルールには沿ってください。どちらかを最初に決めておくと、あとから探し回らずに済みます。

3. 判断に迷ったときにどうするか

「これは使ってよいのか」の判断は、白黒がはっきりしない場面が必ず出てきます。そのときに使わない側へ倒すのか、権利者に問い合わせるのかを、あらかじめ決めておくと止まりません。

実務上いちばん早いのは、迷った写真は載せずに別の1枚を用意することです。1枚の差し替えにかかる手間より、あとから確認する手間のほうがずっと大きくなります。判断がつかないまま「たぶん大丈夫」で載せるのだけは避けてください。この記事も含め、一般的な説明は個別の事案の適法性を保証するものではありません。対応の方針は自社で決めるとしても、金額の大きい取引に関わる写真や、すでに先方から連絡が来ている件は、弁護士など専門家にご相談ください。

フリー素材は「無料」であって「自由」ではありません

いちばん誤解が多いのがここです。無料で配布されている素材写真であっても、使い方の条件は各サイトの規約で決まっていて、サイトごとに違います。しかも同じサイトの中でも、素材によって条件が違うことがあります。

つまずきやすいのは、だいたい次の6点です。

商用利用の範囲

「商用利用可」と書かれていても、その範囲はサイトによって異なります。自社サイトへの掲載は認められていても、チラシや看板などの印刷物、あるいは商品パッケージへの使用は別条件、という区分けはよくあります。ホームページで使ってよい=どこで使ってもよい、ではありません。サイトに載せた写真をそのままチラシに流用する場面は実際に多いので、印刷物に回す前にもう一度規約を見てください。

クレジット表記の要否

「出典を明記すれば無料」という条件の素材があります。表記の位置や書き方まで指定されていることもあり、ページの下に小さく入れるだけでよいのか、画像のすぐ近くに置く必要があるのかは規約次第です。表記が必要な素材を無表記のまま使っていると、利用条件を満たしていない状態が続くことになります。

ロゴ・商標としての使用

素材の写真やイラストを会社のロゴやアイコンに使うことは、多くの規約で明確に禁止されています。ロゴは「その会社を指し示す目印」なので、他社も同じ素材を使える写真をそのままロゴにすると、独自性を出しにくく、他社と似てしまうおそれがあります。ファビコン(ブラウザのタブに出る小さいアイコン)に素材のイラストを使っているケースも見かけますが、これも同じ扱いになることがあります。ロゴが必要なら、素材の流用ではなく制作を検討してください(PSD・AIファイルの記事で触れているとおり、あとで作り変えるときに元データがあるかどうかで手間が変わります)。

人物が写っている素材の扱い

モデルが写っている素材は、写真そのものの権利とは別にモデル本人の権利が関わります。素材サイトによっては「写っている人が特定の商品・サービスを推薦しているように見せる使い方」を禁止しています。たとえばモデルの写真の隣に「お客様の声」と書いて並べると、実在しないお客様の推薦に見えます。これは規約違反になりやすいだけでなく、読み手の信頼を損なう使い方でもあります。

お客様の声を載せたいのであれば、素材写真を添えるより、実際にいただいた声を掲載するほうが伝わります。その場合も、お名前や勤務先をどこまで出してよいかを本人に確認してから載せてください(お客様の声の掲載についての記事)。

再配布・素材のまま渡すこと

ダウンロードした素材をそのまま第三者に渡すことについては、規約によって扱いが違います。制作を外注するときに「これを使ってください」と素材ファイルを送る場面が典型ですが、委託先が発注者のライセンスの範囲で作業することを認めている規約もあれば、渡すこと自体を禁じている規約もあります。渡す前にその素材の規約を見る——素材ごとに確認が要る、というのがここでの答えです。

規約は変わることがある

ダウンロードした時点の規約と、いまの規約が違うことがあります。サービス自体が終了して、素材の扱いが引き継がれる場合もあります。数年前にダウンロードした素材を新しいページに使い回すときに見るのは、入手した当時に適用されていた規約やライセンスの内容と、いまの規約、そして規約が変わったときに以前の分をどう扱うと書かれているかです。確認メールや素材の番号は、そこにたどり着くための手がかりであって、それ自体が利用の条件ではありません。いまの規約だけを見て、当時の入手分に当てはめてしまわないよう注意してください。

なお、生成AIで作った画像を使う場合、確認は2つあります。ひとつは使ったサービスの利用規約で、そのサービスとの間で何をしてよいことになっているかを確認します。もうひとつは出てきた画像そのもので、既存の写真やキャラクター、ロゴ、実在の人物に似ていないかは別に見る必要があります。規約を確認したから中身も大丈夫、とはなりません。

人が写っている写真は、権利の話がもう一つ増えます

写真の権利と、写っている人の権利は別の話です。しかも前者も「撮った人=いまの権利者」とは限りません。外部のカメラマンに依頼した写真や、制作会社が用意した写真は、まず契約書や見積書、依頼したときのメールに利用の範囲がどう書かれているかを見てください。書面に何も書かれていないこともあり、その場合は「どう使ってよいことになっているか」がはっきりしないまま残ります。判断がつかないときは相手に確認するか、専門家にご相談ください。社員が業務として撮った写真も、社内でその扱いを決めておくに越したことはありません。

そのうえで、人が写っている写真は掲載の許可を取れているかを別に確認します。どこまで必要かは、その人が見て分かる形で写っているか、どういう場面で撮ったか、どう使うかによって変わります。以下は実務としての目安です。

お客様が写り込んでいる

店内やイベントの様子を撮った写真に、お客様の顔が写っていることがあります。にぎわいが伝わる良い写真ほど人が写るので、ここは避けて通れません。実務的な対処は3つです。

  • 撮影することをその場で知らせる——「ホームページに掲載する写真を撮ります」と掲示や声かけで伝える。イベントなら受付の案内に一行入れておく。ただし、掲示や声かけだけで一人ひとりの了解を得たことにはなりません。誰が写っているかはっきり分かる形で載せるなら、その方に個別に確認してください
  • 顔が判別できない構図で撮る——後ろ姿、引きの構図、手元だけ。混雑感は十分に伝わります。ただし顔が写っていなければよいわけではなく、名札、制服、持ち物、周囲の様子から誰なのか分かってしまうことがあります。公開する前に「これで誰か分かってしまわないか」を見てください
  • 加工で対応する——ぼかしやトリミング。ただし加工したから載せてよい、とはなりません。加工したあとの画像を見て、それでも誰か分かってしまわないかを確かめてください(弱いぼかし、特徴のある服装、背景で分かることがあります)。判断がつかなければ載せない側に倒してください。また後から加工すると不自然になりやすいので、撮る段階で構図を決めるほうがきれいに仕上がります

スタッフが写っている

スタッフ紹介や現場写真は、撮影時点では全員が納得していても、退職後にそのまま残るのが問題になります。「もう辞めた会社のサイトに自分の顔が出ている」という状態は、本人からすると気持ちのよいものではありません。

決めておくとよいのは次の2点です。ひとつは、撮影のときにどこに載せるか・いつまで載せるか・退職したときはどうするかを本人と決めて、その内容を本人が確認できる形で残しておくこと。会社側のメモだけでは、本人が納得したことまでは分かりません。メールで一度送って返事をもらう、書面に署名をもらう、といった形にしてください。もうひとつは、退職の手続きにサイトの写真の確認を1行加えておくことです。担当者の退職はサイトまわりの引き継ぎ漏れが起きやすい場面でもあります(担当者が退職して更新できないときの記事)。

未成年が写っている

学習塾、スクール、医院、飲食店など、お子さんが写る業種では、保護者の同意を取ってから掲載するのが基本です。口頭ではなく、書面や申込書の項目として残る形にしておくと、あとで確認できます。ただし、申込書に「写真掲載に同意」の1行があるだけでは、どこに・どういう用途で・いつまで載せるかまで同意を得たことにはなりません。掲載先と用途を具体的に書いておいてください。お子さんの年齢や写真の内容によっては、ご本人がどう思うかも確かめてください。

取引先や他社の名前・ロゴが写っている

納品先の看板、取引先のロゴ、施工した建物。実績を示す材料として有効ですが、勝手に載せてよいものとして扱わないでください。まず取引の契約に掲載についての取り決めがないかを見て、企業によってはロゴの使い方のルールを公開していますのでそれも確認します。そこで判断できなければ、相手の担当窓口に確認してください。その際は「どこに」「どういう形で」「いつまで」載せるかまで具体的に伝えて、返ってきた回答をメールなどの残る形で保管しておいてください。口頭で一言もらっただけでは、あとから何を了解いただいたのかが分かりません。掲載の効果と進め方は取引先ロゴの掲載についての記事にまとめています。

「検索して出てきた画像」は、いちばん危ないところです

出どころが説明できない写真の多くは、ここから来ています。悪意があって持ってきているわけではなく、画面に表示されているものは使えると思ってしまうという素朴な誤解から起きます。ホームページ上の画像は、右クリックで保存できるかどうかと、使ってよいかどうかが無関係です(右クリックで保存できるかどうかの記事で触れているとおり、技術的に保存を防ぐこと自体がそもそも難しいという事情もあります)。

典型的なものを挙げます。

  • メーカーの商品写真——取り扱っている商品だからといって、メーカーのサイトの写真をそのまま使ってよいとは限りません。メーカーによっては販売店向けに画像の提供窓口や利用条件を用意していますので、まずそこを確認します。「取り扱っているのだから問題ない」は根拠になりません
  • 他社の施工写真・作品写真——同業他社のサイトから持ってきた写真を自社の実績として載せるのは、権利の問題である以前に、見た人の信頼を失う使い方です
  • SNSに投稿された写真——お客様が投稿してくれた写真をサイトに転載したい、という場面はよくあります。投稿を埋め込む形と、画像を保存して載せる形は別物です。保存して載せる場合、誰に確認すればよいかは中身によって変わります。投稿した人が撮った人とは限りませんし、そこに別の人が写っていればその方の扱いも残ります。投稿した方に声をかけるのが出発点ですが、それで足りるかどうかはその写真次第です。判断がつかないときは専門家にご相談ください。埋め込みで表示する場合も、そのSNSが定めている埋め込みの条件と投稿の公開状態によりますが、それだけで済むとも限りません。投稿した方自身が他人の写真を無断で載せていることもあるからです
  • 地図の画面——地図サービスの画面をそのまま画像として保存して貼る使い方には条件があります。アクセス案内であれば、画像を貼るより、そのサービスが用意している埋め込みの仕組みをその利用条件を確認したうえで使うほうが筋が通ります。埋め込みへの入れ替えは、サイトの作りによってはご自身でも変えられますが、編集できる場所が限られている場合は制作会社にお願いすることになります
  • 他サイトの画面のスクリーンショット——操作説明などで使いたくなりますが、画面の中に第三者の写真やロゴが含まれていることがあり、そうした場合は利用条件の確認が必要になることがあります

アクセス案内の地図については、地図サービスの表示だけでなく、Googleのビジネスプロフィール側の情報とサイトの記載が食い違っていないかも同時に見ておくと無駄がありません(社名で検索しても出てこない理由の記事Googleマップの順位対策の記事)。

写真以外にも、同じ話が当てはまるものがあります

権利の確認というと写真だけを思い浮かべますが、サイトに載っているものには、写真と同じように利用条件の確認が必要なものがほかにもあります。代表的なものを3つ挙げます(動画や音楽、PDFの中で使っている素材なども同じ考え方です)。写真を見直すついでに一緒に扱っておくと、見落としを減らせます。

イラスト・アイコン

イラスト素材やアイコン素材にも、写真と同じように規約があります。とくにアイコンは点数が多く、複数のサイトから寄せ集めになりがちです。サイト全体で使うアイコンは、できるだけひとつの出どころに揃えるほうが、見た目の統一という意味でも管理という意味でも楽になります。形式についてはSVGの記事もあわせてご覧ください。

フォント(書体)

見落としが多いのがここです。バナーや見出し画像に文字を入れるとき、使った書体にもライセンスがあります。「デザインソフトに入っていたから使える」とは限りません。同じ書体でも、文字を画像にして使う場合と、Webフォントとしてサイトに読み込む場合PDFに埋め込む場合とで条件が別に定められていることがあります。デザインツールについての記事で紹介しているようなサービスを使う場合も、書体を含めた出力物の利用条件はそのサービスの規約で決まります。

文章

写真の話からは外れますが、同じ確認が要ります。他社サイトの説明文をそのまま持ってきた文章、メーカーのカタログを丸写しした商品説明。権利の問題に加えて、他所とまったく同じ文章が並ぶことによる扱いの話もあります(同じ内容の記事の重複についての記事)。

いま載っている写真を棚卸しする手順

「確認したほうがよいのは分かったが、何百枚もある」という場合の進め方です。全部を一度に調べる必要はありません。目立つところから順に、範囲を区切って進めます。

  1. よく見られているページから始める——アクセス解析があれば、閲覧の多い順に並べてそこから見ます。無ければトップページと、広告や検索から人が入ってくるページ(サービス紹介、商品、事例など)を先に見てください。見られている量と、写真の目立ち方で順番を決めます
  2. 残りのページに広げる——会社案内、料金、下層ページ。ここも一度は通します
  3. 1枚ずつ、出どころと「根拠が手元にあるか」を書く——自社撮影/素材サイト/制作会社提供/提供された写真/生成AI/不明。そのうえで、その写真について使ってよい根拠(購入記録、提供時の取り決め、撮影を頼んだときのやりとり、人が写っていれば掲載の許可)を出せるかを書き添えます
  4. 根拠を出せない写真を一覧にする——ここまでで、確認が必要な写真がはっきりします。出どころが分かっていても根拠が出てこない写真はここに入ります
  5. 聞けるものは聞く——制作会社には「サイト制作時に使った写真の出どころを教えてください」と、提供を受けた写真は提供元に、それぞれ一度尋ねてみます
  6. それでも根拠が揃わないものを差し替える——調べ続けるより、自社で撮り直すか素材を用意し直すほうが早く片づきます。その写真についてすでに連絡が届いている場合だけは別で、後述の手順でいまの状態を保全してから手を入れてください

棚卸しをするときは、ついでに他の項目も一緒に見ておくと二度手間になりません。表示速度、リンク切れ、SSLなど、放置しやすい点検項目はホームページの健康診断の記事にまとめています。

また、サイトの中だけを見て終わりにしないでください。会社案内のPDF、掲載中のチラシ画像、SNSのプロフィール画像、Googleのビジネスプロフィールの写真。同じ写真がサイトの外にも回っていることがあります。この「サイトの外に情報が散っている」問題は、社名や住所を変更するときにも同じ形で出てきます(社名変更・移転のときの記事)。

出どころが分からない写真を調べる方法

「不明」に分類した写真を、少しでも減らすための調べ方です。順に試して、分かった時点で止めてかまいません。

1. ファイル名を見る

いちばん手軽で、意外と当たります。素材サイトからダウンロードした画像は、そのサイト固有の規則で名前が付いていることが多く、英字と数字の並びを見るだけで出どころの見当がつきます。逆に、カメラやスマートフォンで撮った写真は撮影機器の規則に沿った名前になっています。ただし、日本語や英単語の名前が付いていても、それが配布時のままということもあります。ファイル名だけで出どころを決めない——手がかりのひとつ、という扱いにしてください。

ファイル名を調べるなら、まず管理画面のメディア一覧が見やすい場所です。ただしCMSが名前を付け直していたり、配信のために別ファイルが作られていたりすると、入手したときの名前は残っていません。サーバーの画像フォルダを一覧しても分かります。ブラウザから調べる場合は、画像を新しいタブで開いてアドレス欄のURLを見ます。ファイル名が含まれていることもありますが、配信の仕組みによっては元のファイル名がURLに出てこないこともあります(画像を変換して配信しているサイトや、URLの末尾に長い記号が付くサイト)。ブラウザで見えた名前と管理画面の名前が食い違うことがある、という前提で扱ってください。

2. 画像の中の情報を見る

写真ファイルには、撮影日時やカメラの機種といった情報が一緒に記録されていることがあります。撮影日だけでは自社の写真かどうかは分かりません(素材写真にも撮影日はあります)。社内の端末の機種と一致するか、同じ日に撮った他の写真が社内にあるか——そこまで揃ったときに手がかりになります。ただし、加工したり素材サイトを経由したりする過程で消えることも多いので、残っていれば手がかりになる、残っていなくても何も言えないという程度に扱ってください。

3. 同じ写真がどこにあるかを検索する

検索サービスには、画像そのものを手がかりに探す機能があります。同じ写真が素材サイトの一覧ページに出てくれば、その素材ではないかという見当がつきます。同じ写真が他社のサイトにいくつも載っている場合も、素材写真ではないかという手がかりになります。

ただし、ここで分かるのは検索サービスが見つけた範囲までで、掲載先を網羅できるわけでも、使ってよいかどうかが分かるわけでもありません。素材サイトに出てきたからといって、その素材だと確定するわけでもありません(無断転載されたページや、よく似た別の写真ということもあります)。見当がついたら、その素材の番号や規約に当たって裏を取ってください。

ここで自社の写真が無断で他社に使われているのを見つけることもあります。その場合の対応は、この記事で扱っている「使う側」の話とは逆になりますが、やることは同じで、まず記録を揃えることから始まります。

4. 制作会社に聞く

連絡が取れる関係であれば、これがいちばん早い方法です。聞き方は難しく考えなくてよく、次のように具体的に尋ねると回答が返ってきやすくなります。

  • どの写真かを特定して聞く——「サイトの写真について」ではなく、「トップページの上部にある店内写真」のようにページと場所を指定します
  • 素材か撮影かだけを先に聞く——「素材サイトから購入したものか、撮影されたものか」を確認します。ここが分かれば次に進めます
  • 素材であればサイト名と、可能なら素材の番号を聞く——番号は、その素材の条件を確認するための手がかりになります。ただし素材のページが消えていたり、サービスが終わっていたりすることもありますし、いま表示されている規約が入手した当時の条件とは限りません
  • 撮影であれば元データの所在を聞く——リニューアルや印刷物への流用のときに必要になります

制作会社が廃業している、あるいは連絡先が分からないという場合は、ここで時間を使わず差し替えに進むほうが早く片づきます。ドメインやサーバーの契約も同じ会社にお願いしていた場合は、写真だけでなく名義や管理権限のほうが先に問題になることが多いので、そちらを先に確認してください。

5. 分からないものは差し替える

ここまで試して分からない写真は、調べ続けるより差し替えたほうが早く片づきます。ただし、その写真についてすでに権利者を名乗る相手から連絡が届いている場合は、先に消したり替えたりしないでください——この記事の後半「権利者を名乗る相手から連絡が来たときの動き方」の手順で、いまの状態を保全してからにしてください。「たぶん大丈夫」を残さないのが、この作業のいちばんの目的です。差し替える先の写真についても、利用条件と、人や他社のものが写っていないかを確認してから使ってください。出どころ不明の1枚を、別の出どころ不明の1枚に替えても意味がありません。差し替えは1枚ずつの作業になるので、対象をまとめてお伝えいただくと、確認とお見積りを一度に進められます

権利者を名乗る相手から連絡が来たときの動き方

実際に「貴社サイトの画像について」という連絡が届いたときの話です。届いた時点では、その相手が本当に権利を持っているかどうかも、まだ分かりません。ここでの初動を誤ると、話が大きくなります。

先にやること

  1. 受け取った連絡をそのまま保存する——本文だけでなく、差出人のアドレスや送信元の情報を含めて、メールをそのままの形で残します。転記し直したものではなく現物を残してください
  2. 期限が書かれていないかを確認して控えておく——回答期限や支払期限が指定されていることがあります。相談している間に日付だけが過ぎてしまわないよう、最初に控えておいてください。期限に追われても、責任を認める内容を自己判断で送らない——間に合いそうになければ、その時点までに確認できたことと、確認中である旨をどう伝えるかを専門家と決めてください
  3. 該当する画像を特定する——どのページのどの画像を指しているのかを確認します。このときメールに書かれたリンクは開かないでください。書かれているURLは文字として控えておき、自社サイトの管理画面や、ブラウザに自分で打ち込んだ自社のURLから該当のページを開いて確かめます
  4. いまの状態を保全する——対象ページのURL、画面のスクリーンショット(印などを書き込まないものをまず保存し、説明用に印を付けたいときはその複製に付けてください)、掲載している画像ファイルそのもの、そのページのHTMLまたはCMSに登録されている内容、更新の履歴、そして手を入れる前のバックアップ。分かる範囲で掲載を始めた時期も控えます。サイトに手を入れる前に取っておいてください。先に消してしまうと、あとから何をどう載せていたかを説明できなくなります
  5. 出どころの記録を探し、条件と突き合わせる——素材の購入・取得の記録、制作会社とのやりとり、撮影データ。ここで大事なのは、記録があること自体ではなく、その記録が今回の使い方を含んでいるかです。商用利用の可否、使える媒体、クレジット表記の要否、期間。入手記録と利用条件はセットで確認してください
  6. 差出人が誰かを確かめる——確認することは2つあり、順に難しくなります。ひとつはその会社や事務所が実在し、そのうえで本当にその連絡を送ったのかです。実在する会社の名前を騙るメールもあるので、実在の確認だけでは足りません。公開されている窓口など、そのメールに書かれた連絡先とは別の経路から「こういう連絡を送りましたか」と確認してください。もうひとつはその相手が本当にその写真の権利を持っているか、代理する立場にあるかで、こちらは実在の確認だけでは分かりません。根拠となる資料の提示を求めることになりますが、その進め方は専門家と決めてください。画像の権利を装って支払いを求める手口も知られています。ここが確認できていない段階での支払いにはリスクがあるということなので、支払うかどうかの判断は弁護士など専門家にご相談ください

やらないほうがよいこと

  • 保全より先に消す——順番の問題です。上の「いまの状態を保全する」を済ませたら、そのあとはいったん非公開にするか差し替えるかを早めに判断してください(調べている間ずっと公開したままだと、指摘されている状態が続きます)。逆に、保全より先に消してしまうと何をどう載せていたかを説明できなくなります。関係のないページまで巻き込んで消すと復旧の手間もかかります。バックアップがない状態での削除はとくに危険です(バックアップが取れているかの記事
  • 金額の交渉から入る——出どころの確認より先に金額の話を始めると、事実関係が固まらないまま進みます
  • 丸ごと放置する——反応がないと相手が次の手段に進むことがあります。ただし、返す内容にも注意が要ります。上に書いた2つの確認が済む前に詳しく答えたり、責任を認めると読める書き方をしたり、期限や金額に即答したりすると、あとで不利に働くことがあります。返すかどうか、何をどう書くかは、専門家に相談したうえで決めてください
  • 自己判断で結論を出す——請求の妥当性や金額の判断は、専門家の領域です。blancは制作会社であって法律事務所ではありません。掲載を止める・差し替えるといったサイト側の作業はお手伝いできますが、請求への対応そのものは弁護士にご相談ください

なお、身に覚えのない画像がサイトに増えていた場合は、権利の問題ではなくサイトが改ざんされている可能性もあります。管理画面から入れた覚えのない画像やページが見つかったときは改ざん・乗っ取りのときの記事を先にご覧ください。

差し替えるときに、取りこぼしやすいところ

差し替え作業そのものの進め方(大きさや容量の合わせ方、依頼の流れ)は画像圧縮サービスの記事WebPで軽くする記事JPGの拡張子についての記事にまとめています。ここでは権利の観点で取りこぼしやすい3点だけを挙げます。「1枚替えたつもりが、まだ残っていた」を防ぐための確認です。

  • 同じ写真が他のページにも使われていないか——1か所だけ替えて、下層ページや一覧のサムネイルに残っているのはよくあるパターンです。ファイル名で探すのが手早いのですが、それだけでは足りません。CMSが自動で付け直した名前や、大きさ違いで作られた別ファイル、シェア用に指定した画像は、元の名前では出てきません。管理画面のメディア一覧、各ページの表示、シェア用画像の設定も見てください。問題のある写真ほど、気に入って何か所にも使われていることがあります
  • SNSでシェアされたときに出る画像——ページのURLを共有したときに表示される画像は、本文の画像とは別に指定されていることがあります。本文の写真を替えたのに、共有すると古い写真が出てくるのはこれが原因です(OGタグの記事
  • 代替テキスト(alt)と説明文——写真を替えると、その画像の説明も内容と合わなくなります。altや前後のキャプションが古い写真の説明のまま残っていないか見てください(alt属性の記事

写真を替えても表示が変わらないときは、権利の話ではなく反映の問題のことがあります。ブラウザやサーバーに古い画像が残っている(キャッシュ)のはよくある原因のひとつです。切り分けは更新が反映されないときの記事にまとめています。

これから写真を用意する場合

差し替えや新しいページのために写真を用意するなら、出どころを記録しやすい方法を選んでおくと、あとが楽になります。選択肢は3つです。

  • 自分たちで撮る——他人の画像の入手元をあとから追う手間がなくなります。いまのスマートフォンは十分な画質があります。明るい時間帯に、余計なものが写り込まない位置で、同じ場所を何枚か撮っておくと選べます。ただし自社で撮っても確認がゼロになるわけではありません。人、他社のロゴ、掲示物、作品や展示物が写っていないかは、自社撮影でも見る必要があります
  • 撮影を依頼する——商品を売るページなど、写真の質がそのまま成果に響く場面では検討の価値があります
  • 素材サイトを使う——イメージ写真として使う分には現実的な選択です。この記事の前半で挙げた規約の6点を確認したうえで、購入履歴が会社に残る形にしてください

実務でよく効くのは、看板になる写真は自社で撮り、背景的に使う写真は素材で賄うという組み合わせです。トップの大きな写真や事例の写真が自社のものであれば、そこがそのまま他社との違いになります。素材写真だけで構成されたサイトは、同じ写真が別の会社のサイトにも載っていることが珍しくありません。

業種によって、つまずく場所が違います

これまでにご相談いただいた内容を並べてみると、業種ごとに引っかかる場所にはっきりした傾向があります。自社に近いものがあれば、そこから確認してみてください。

飲食店・小売店

多いのは料理写真とお客様の写り込みです。料理写真は、開店時に業者が撮ったものをそのまま使い続けていることが多く、出どころの記録が残っていないことがあります。メニューが変わっているのにサイトの写真が昔のままというのも、権利以前の問題としてよく見つかります。店内のにぎわいを見せる写真は、顔が判別できない構図で撮り直すのが早い方法です。ただし顔が写っていなければ済むわけではないので、公開する前に、名札や持ち物などから誰か分かってしまわないかも見てください。

美容室・サロン・整体院

施術写真と、モデルとして協力してもらったお客様の扱いが中心になります。撮影当時は快く協力していただいた方でも、通われなくなってから何年も掲載が続いているのは望ましい状態ではありません。掲載期間を最初に伝えておく、あるいは年に一度見直す段取りにしておくと、お互いに気持ちよく運用できます。

医院・クリニック

院内写真は、患者さんがいない時間を選んで、その場に誰もいないことを確かめてから撮ってください。診療時間外でも人が残っていることはあります。そして、人が写っていなければよいというものでもありません。掲示された氏名、受付やモニターの画面、書類、順番待ちの表示など、誰が来ているか・何の治療を受けているかにつながる情報が写り込むことがあります。公開前に、写真を拡大して隅まで見てください。加えて、医療機器のメーカー写真を機器紹介に流用しているケースがよくあります。メーカーによっては医療機関向けに画像を提供していますので、問い合わせてみる価値があります。

建設・工務店・リフォーム

施工事例が主戦場になる業種です。ここで確認したいのは、施主の建物を写真として公開してよいかです。工事の契約とは別の話なので、事例掲載の可否を工事の段階で確認しておくと、あとから1件ずつ連絡を取る手間がなくなります。設計を別の事務所が担当している場合は、そちらの了解も要ることがあります。写真そのものにも見落としがあって、表札、車のナンバー、住居表示、周囲の建物が写っていると、場所や住んでいる方が分かってしまいます。他社の施工写真を自社の事例に混ぜるのは論外ですが、下請けとして関わった現場の写真をどう表現するかは、元請けとの関係で決まります。

士業・コンサルティング

実際の業務を写真にしにくいため、素材写真の比率が高くなりがちです。会議風景や握手の素材写真は他社でも定番なので、同じ写真が近隣の同業のサイトにも載っていることがあります。素材である以上、規約の確認が要るのは他の業種と同じです。とくに、人物素材の隣に実績や推薦と読める文言を置く使い方には注意してください。あわせて、人物写真だけは自社のものにするというだけでも、見た人の受け取り方が変わります。

製造業・卸

取り扱い商品のメーカー写真と、納品先の名前や建物の2点です。どちらも「取引があるから使える」わけではないので、メーカーには画像利用の窓口を、納品先には掲載の可否を、それぞれ確認する形になります。工場や作業風景は自社で撮れるので、そちらを充実させるほうが早く形になります。

自分たちで撮り直すときのコツ

出どころ不明の写真をいちばん早く片づける方法は、撮り直すことです。ただ「撮ってください」とだけお伝えすると、送っていただいた写真がそのままでは使えず、撮り直しになることがあります。実際に多いつまずきを先に挙げておきます。

  • 暗い——室内で照明だけを頼りに撮ると、実物より暗く沈みます。日中にカーテンを開けて撮るだけで見違えます。逆光になる位置だけ避けてください
  • 縦横の比率が合わない——横長の場所に縦長の写真を入れると、上下が切れます。同じ被写体を横向きと縦向きの両方で撮っておくと、どちらの場所にも使えます
  • 枚数が足りない——1枚だけ送っていただくと、そこに写り込んでいるものが理由で使えないときに手が止まります。同じ場所を角度を変えて数枚撮っておくと選べます
  • 写り込みに気づいていない——他社のロゴが入った備品、掲示物、モニターに映った画面、鏡に映った人。撮ったあとに拡大して隅まで見てください
  • 加工したものだけが手元にある——アプリで明るさを変えたり文字を入れたりしたあとのファイルしか残っていないと、あとから作り直せません。撮ったままの元データを社内に残してください。なお、撮影したファイルには位置情報などが一緒に記録されていることがあります。元データは社内で保管したうえで、公開する画像からは位置情報のような公開しなくてよい項目を確認して外す——この2つは分けて考えてください。全部まとめて消すのではなく、撮影者や利用条件にあたる情報は記録として残してください

撮影時に決めておくと後が楽なのは、次の3点です。

  1. どのページのどこに使うかを決めてから撮る——トップの大きな写真なのか、一覧に並ぶ小さいサムネイルなのかで、必要な構図が変わります。小さく表示される場所に細かいものを撮っても伝わりません
  2. 人が写る場合は、撮る前に伝える——「ホームページに載せます」と伝えるのは、撮ったあとより撮る前のほうが角が立ちません。ただし伝えただけで済むわけではなく、その人だと分かる形で載せるなら、あらためて個別に確認してください
  3. 撮った日・場所・撮った人を記録しておく——ファイル名を撮影日と内容にしておくと探しやすくなりますが、それだけでは足りません。誰が撮ったか(社員か、外部に頼んだか)、頼んだ場合の利用の範囲、人が写っていれば掲載の確認をどう取ったかまで、前に挙げた記録に紐づけてください

送っていただくのは、加工前の元データをご用意ください。容量が大きい場合の送り方はこちらからご案内します。掲載サイズへの調整や、表示を軽くするための処理はこちらで承ります(どこまでの処理が必要かと、それがどの料金に当たるかは、写真を拝見してお見積りのときにご案内します)。ご自身で軽くしてから送りたい場合は、表示が遅いときの記事で触れている観点が参考になります。

依頼した場合の費用の目安

写真まわりの作業をblancにご依頼いただく場合の料金です。料金ページに掲載している項目を、作業名・金額・備考のまま挙げます。実際にどの項目がいくつ当たるかは、対象の枚数とページ数で変わりますので、お見積りのときにご案内します。

画像そのものに関わるもの。

  • 写真差し替え——550円(税込)。備考は「写真1点につき」
  • 写真加工——料金欄の表記は「2,200円(税込) ~枚」、備考は「明るさ調整・トリミングなど(5枚程度~回)」です。枚数によって変わりますので、対象の枚数をうかがってご案内します
  • 商品写真撮影——3,300円(税込)。備考は「商品1点につき(写真加工込み)」

画像を作り直すもの。文字が入ったバナーや見出し画像は、編集できる元データが残っていれば文字だけ直せることもありますが、元データが無ければ作り直しになります。どちらに当たるか、どの項目が該当するかは現物を見ないと分かりませんので、下は目安として見てください。

  • 告知用バナー作成——5,500〜16,500円(税込)。備考は「サイドバーやフッター等に設置するものです。」
  • メインイメージ制作——16,500〜44,000円(税込)。備考は「テンプレートサイト・ブログ用」
  • ロゴ制作——16,500〜55,000円(税込)
  • 地図制作——11,000円(税込)。備考は「アクセス案内用のオリジナル地図画像です。スマートフォン表示にも対応します。」

ページ側の作業。写真の入れ替えにページの修正が伴う場合はこちらが当たります。なお「基本作業料金」と個別の項目がそれぞれどう当たるかは、作業の内容と分量で変わります。ここに挙げた金額を足し合わせた額になるわけでも、1点だけなら必ず最小の項目で収まるわけでもありません。実際の組み合わせはお見積りのときにご案内しますので、この一覧は「どういう項目があるか」として見てください。

  • 基本作業料金——5,500円(税込)。備考は「簡単なテキスト修正等含みます。」
  • HTML修正——5,500円(税込)。備考は「1ページあたり」
  • google map設置——5,500円(税込)。備考は空欄です。地図の画像を埋め込みに変えたい場合にこの項目が当たるかどうかは、いまのサイトの作りによりますので、現物を見てご案内します
  • CMSコンテンツ調整(新着情報・施工事例・ブログなど)——33,000〜110,000円(税込)。備考は「WordPressなど」
  • PDF作成・修正——5,500〜22,000円(税込)

このうち基本作業料金・HTML修正・google map設置は、料金ページの「HTML関連」の表に載っている項目です。この表には「Wix・Jimdo等のホームページ作成サービスで作られたサイトは、編集制約のため作業時間が増えますので、上記料金の1.5倍となります」という但し書きが付いています。お使いのサイトがそうしたサービスで作られている場合は、この3項目についてはその但し書きが当たります(上に挙げた画像関連・デザインの項目は別の表なので、この但し書きの対象ではありません)。

写真の差し替えが毎月のように出てくる場合は、都度のご依頼より月額のプランのほうが収まりがよくなります。

  • ベーシックプラン——11,000円(税込)/月(最低契約期間3ヶ月)。内容は「月3回程度の更新作業(テキストや写真差し替えなどが主な作業となります。)」「運用全般についてメールでご相談いただけます。」
  • スタンダードプラン——16,500円(税込)/月(最低契約期間3ヶ月)。内容は「月5回までの更新作業(テキストや写真差し替えなどに加え画像加工やバナー修正などの作業を行います。)」。あわせて「上記更新作業の代わりにページを追加したいといったご要望にも対応します。」「サイトバックアップ(更新時にサイトデータのバックアップを行いますので万が一ホームページに不具合が起きた場合などには元の状態まで戻せます。)」「運用全般についてメールやお電話でご相談いただけます。」と記載されています

この価格表に無いものは別途お見積りになります。たとえば「サイト全体の写真の出どころを調べる」といった調査そのものは価格表の項目にありませんので、対象の範囲をうかがったうえで個別にご案内します。月額プランの詳しい違いは保守・管理契約の記事、修正費用全般の考え方は修正費用の相場の記事にまとめています。

依頼するときの流れ

写真の差し替えをご依頼いただく場合の進め方です。特別な準備は要りません。

  1. 対象を教えていただく——ページのURLと、どの写真かが分かれば十分です。画面のスクリーンショットに印を付けたものがあると、特定しやすくなります
  2. 新しい写真を送っていただく——加工前の大きいままの元データをお送りください。サイズはこちらで調整します
  3. 作業・反映——単純な差し替えであれば短い期間で反映できることが多いのですが、枚数やサイトの作り、ログイン情報が揃っているかによって変わります。実際の日数はお見積りのときにご案内します
  4. 画面を見て確認——実際の表示をご覧いただき、気になる点があれば調整します

差し替える写真がまだ決まっていない段階でも問題ありません。「この写真を下げたい」というご相談だけでも、いったん別の写真に置き換える、あるいはその部分の見せ方を変える、といった対応ができます。差し替えが毎月のように出てくるので都度の依頼ではなくまとめて任せたい、という場合は更新代行の記事を、写真を載せる新しいページから作る場合はページ追加の記事をあわせてご覧ください。

よくいただくご質問

制作会社に作ってもらったサイトの写真は、制作会社が責任を持つのではないですか

契約の内容によります。制作の契約書に画像の権利についての取り決めがあれば、まずそれを確認してください。ただ、サイトを公開している側にも対応が必要になることがあります。連絡が制作会社に届くこともありますが、掲載を止めるかどうかの判断と、実際にサイトから下げる作業は運営者側で発生します。制作会社に確認を取りながら、サイトをどうするかは自社で決める——という進め方になります。そのうえで、請求を受けている場合や、判断がつかない場合は専門家にご相談ください。

何年も載せていて何も言われていないので、大丈夫ということでしょうか

そうとは言い切れません。連絡は、掲載からかなり時間が経ってから届くことがあります。長く何も言われていないことは、いま載せてよい根拠にはなりません。とはいえ、いきなり全部を調べ直す必要もありません。出どころを言えない写真があるかどうか、まずそこから見てください。

写真を小さくしたり、加工したりすれば使えますか

縮小した、切り抜いた、色を変えた——これらをしたから許可が要らなくなる、とは考えないでください。いずれも「元の写真を使っている」ことに変わりはありません。むしろ加工したほうが、元がどこの写真かを自分でも説明しづらくなります。

お客様がSNSに投稿してくれた写真を、サイトに載せたいのですが

投稿を埋め込みで表示するのと、画像を保存して自社サイトに載せるのは別の行為です。前者はSNS側が用意している仕組みを使う形になり、その条件と投稿の公開状態によります。後者は、投稿した方に加えて、撮った方や写っている方の確認が要ることがあります。誰にどこまで確認すべきかは写真の中身によりますので、まず投稿した方に声をかけ、そこで分からない部分が残るなら専門家にご相談ください。

いま載っている写真を全部調べる時間がありません

一度に全部でなくてかまいません。トップページと、よく見られている数ページの写真から確認してください。影響が大きいのはそこです。残りを確認しなくてよいという意味ではないので、手が空いたときに少しずつ範囲を広げる形で進めてください。範囲を区切ってご依頼いただければ、対象のページを絞って一緒に確認することもできます。

素材写真を使うのは、避けたほうがよいのでしょうか

そんなことはありません。規約の範囲で使うぶんには、イメージ写真として現実的な選択です。ただ、同じ写真が多数のサイトに載っている状態は、訪問者から見て印象に残りにくいのは確かです。看板になる場所だけは自社の写真にする、という使い分けをおすすめしています(問い合わせが来ないときの記事)。

写真を差し替えたのに、表示が変わりません

ブラウザやサーバーに古い画像が残っている(キャッシュ)のが、よくある原因のひとつです。ファイル名を同じにして差し替えた場合にとくに起きやすくなります。ほかにも、直したつもりの場所が実際の表示箇所と違っていた、大きさ違いの別ファイルが表示されていた、といったこともあります。切り分けの手順は前述の記事にまとめていますので、そちらをご覧ください。

まとめ

ホームページに載せる写真について、押さえておきたいのは次の3つです。

  • まず「出どころ」で分ける——自社撮影/素材サイト/制作会社提供/不明の4つに分けると、何を確認すればよいかがはっきりします。そのうえで手を付ける順番は、分類ではなく使ってよい根拠を手元で出せるかどうかで決めてください。出どころが分かっていても根拠が出てこない写真はありますし、生成AI画像や提供された写真もこの基準で扱えます
  • 無料の素材にも条件があります——商用利用の範囲、クレジット表記、ロゴへの使用、人物写真の使い方、第三者への提供、規約の変更。使い回すときは、入手したときの条件といまの規約の両方を見てください
  • 人が写っていれば、確認がもう一つ増えます——お客様、スタッフ、お子さん、取引先。撮影のときに掲載先と期間を決めて記録に残しておくこと、退職や取引終了のときに写真を見直す段取りを決めておくこと。この2つがあると、あとから確認するときの手がかりになります

そして、いちばん効くのは記録です。「この写真は、いつ、どこから来たか」が1行残っているだけで、あとから何かあったときの出発点がそこにできます。規約の読み違いや思い込みで起きることもありますが、経緯を知る人がいなくなって誰も答えられない——これが、写真の権利の相談でいちばんよく見る形です。

blancのホームページ修正・更新サービスでは、他社が制作したサイトの写真の差し替えや、「制作会社が入れた写真の出どころが分からない」という状態からのご相談にも対応しています。1枚からお受けしていますので、気になっている写真をそのままお聞かせください。ご依頼前の相談・お見積りは無料です。お問い合わせからお気軽にどうぞ。

ホームページの修正・更新でお困りではありませんか?

お電話でのお問い合わせはこちらまで

フリーダイヤル0120-781-437

受付時間 平日 9:00~18:00(時間外も応相談)

他社で制作したサイトもOK。軽微な修正は最短当日対応します

ホームページ修正・更新の詳細を見る(相談無料)

検索ボックスへキーワードを入力してください

ホームページ制作、更新、SEOに関する
お問い合わせ・お見積もり依頼は、
電話もしくはフォームでも受け付けております。

フリーダイヤル0120-781-437

受付時間 平日 9:00~18:00

まずは無料相談する