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社名変更・移転でホームページはどこを直す?|先に決める3つと、見落としやすい直し忘れ・費用の目安

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社名変更・移転でホームページはどこを直す?|先に決める3つと、見落としやすい直し忘れ・費用の目安のアイキャッチ画像

「会社の名前が変わったので、ホームページも新しくしてほしい」「事務所を移転したので、住所を直してください」——このご相談は、たいてい変更日の直前か、変更日を過ぎてからいただきます。登記や取引先へのご案内が先に動くので、ホームページは最後に思い出される、という順番になりやすいためです。

先にお伝えしたいのは、社名変更や移転でやることは、文字を打ち替える作業ではないということです。実際に手間がかかるのは、古い社名と古い住所が、サイトの中と外の何か所に入っているのかを洗い出すほうです。本文の文字は目に見えているので、たいてい直ります。あとから見つかるのは、画像の中の文字、PDF、フォームの自動返信、メールの差出人、地図、そしてサイトの外にある登録先です。どれも「ページを開いて眺めているだけでは気づきにくい場所」で、しかも文字として検索できないものが多いので、探し方を決めないまま進めると取り残しが出やすいところです。

この記事では、社名・屋号の変更や、移転にともなう住所・電話番号の変更について、着手する前に決めておく3つ、直す場所の洗い出し方、順番を間違えると起きること、費用の目安を、順を追って整理します。金額はすべて税込で、blancの料金ページに掲載しているものです。

「社名が変わった」「移転した」というご相談の入り方

この種のご相談には、共通した入り方があります。ご自身の状況がどれに近いかを見ておくと、この先の読み方が決まります。

  • 変更日が決まっていて、日が近い——「来月1日から新社名です」というご連絡が、その2〜3週間前に届くパターンです。もっとも多く、そしてもっとも段取りが効く形です。
  • すでに変更日を過ぎている——登記や名刺の手配が終わったあとで、ホームページが旧社名のままだと気づいた、という形です。急ぎの度合いが高く、連絡先まわり(電話番号、住所、フォームの通知先と自動返信)から先に直して、残りを順に片づける進め方になります。
  • 変更の予定を、社外にはまだ出していない——公表前に準備だけ進めたい、という形です。この場合は、作った新しいページを公開前の状態で確認できるようにしておくかどうかを、最初に決めておきます。
  • 社名は変わらず、移転だけ——住所と電話番号、地図、アクセス案内が対象になります。作業量は社名変更より小さく見えますが、地図まわりの直し忘れが起きやすいのはむしろこちらです。

いずれの場合も、ご相談の最初にいただく言葉は「全部お願いします」であることがほとんどです。もっともなご依頼なのですが、「全部」の中身がお互いに見えていないまま進むと、あとから「これも入っていると思っていた」というずれが出ます。そこで、次の3つだけ先に決めます。

※お急ぎの場合は、ホームページ修正の代行(最短当日・相談無料)もご利用いただけます。

着手する前に決める3つ

この3つは、どれもあとから決め直すと、直したところをもう一度直すことになります。逆に、ここさえ決まっていれば、残りは「どこを直すか」の話に落ちるので、進め方がはっきりします。

1つ目——ドメイン(URL)を変えるかどうか

社名が変わると、ドメインも新しい社名に合わせたほうがよいのではないか、というご質問をよくいただきます。結論から言うと、変えなければならないものではありません。旧社名由来のドメインのまま運用している会社はたくさんあります。

判断の材料になるのは、次のような点です。

  • いまのドメインが、どのくらい外に出ているか——名刺、封筒、車両、看板、パンフレット、取引先のサイトからのリンク、業種ポータルの掲載情報。これらに載っている数が多いほど、変えたときに直す先が増えます。
  • メールアドレスに同じドメインを使っているかどうか——同じドメインでメールも運用していて、それも新しいドメインへ移すのであれば、メールアドレスが全部変わります。ここが実務ではいちばん重い影響です。一方、メールだけ旧ドメインのまま残す形や、そもそも別のメールサービスを使っている形もあります。どの構成になっているかを先に確認してください。
  • 旧社名で探されることがあるか——長く営業してきた会社ほど、お客様も取引先も旧社名で覚えています。ドメインは、その手がかりの1つとして働いていることがあります。

変えると決めた場合は、古いURLから新しいURLへの転送(リダイレクト)の設定が必要になります。設定しないと、これまで検索や他社のサイトから来ていた人が、行き止まりのページに着きます。仕組みと注意点はホームページのURLを変更した際のリダイレクト設定にまとめています。

なお、ドメインを変えなくても、検索結果に表示される名前の側は、新しい社名を示す形に整えられます。ただし、どう表示するかを最終的に決めるのはGoogleで、こちらから出せるのは手がかりまでです。必ず希望どおりに表示されるとは限りません。この考え方は検索結果に正しいドメインとサイト名を出すためのホームページ技術で扱っています。「ドメインは旧社名のまま、表示される社名は新社名」という形は、実際によくあります。

2つ目——メールアドレスを変えるかどうか

サイトのドメインを変えても、メールアドレスが自動的に変わるわけではありません。メールを同じドメインで運用していて、それも新しいドメインへ移すと決めた場合に、アドレスが変わります。メールだけ旧ドメインのまま残す構成や、もともと別のメールサービスを使っている構成もあります。ドメインをそのままにする場合でも、担当者名の部分(アットマークより前)を機会に整理したい、というご相談は出てきます。

ここで決めておきたいのは、変えるかどうかよりも旧アドレスをいつまで受け取れる状態にしておくかです。旧アドレスを止めるのが早すぎると、まだ切り替えを知らないお客様からのメールが届かなくなります。送った側にエラーが返る場合もありますが、返らないこともあり、その場合はお客様にも届かなかったことが分かりません。結果として「返事をくれない会社」という印象だけが残ります。

この順番の話は後半で改めて整理します。メールが止まったときに何が起きるかは会社のメールが届かない・送れないにまとめています。

3つ目——いつから新しい表記にするか

変更日と、サイトを切り替える日は、必ずしも同じではありません。決めておくのは次の3点です。

  1. サイトの表記を新しくする日(変更日の当日か、前日の夜か、当日の朝一番か)
  2. お知らせ(新着情報)を出す日
  3. 旧社名・旧住所の記載を、どこに、どういう形で残すか

3つ目は見落とされがちですが、実務では効きます。旧社名を全部消してしまうと、旧社名で探しているお客様や取引先が、同じ会社だと確認できません。会社概要や沿革に「2026年8月1日 商号を変更しました(旧社名を併記)」のように1行残しておくと、確認したい人はそこで確認できます。消すか残すかは会社の方針によりますが、決めずに進むと、消えているページと残っているページが混ざるのがいちばん困ります。

社名・住所は、サイトの中の何か所に入っているか

ここがこの作業の中心です。社名変更や移転の作業で費用と時間を左右するのは、直す作業そのものではなく、どこに入っているかを漏れなく見つけることです。見つかりさえすれば、直すのは短時間で終わるものがほとんどです。

画面を開けば見える場所

  • ヘッダーのロゴ——画像であることが多く、文字の打ち替えでは直りません。後述します。
  • フッターの著作権表記——ページの最下部にある表記です。全ページに同じものが入っているため、1か所を直すと全部直る作りと、ページごとに書かれている作りがあります。どちらかで手間が変わります。
  • 会社概要・企業情報のページ——商号、所在地、電話番号、設立、代表者。ここは必ず見ます。
  • トップページのキャッチコピーや挨拶文——本文の中に社名が織り込まれていることがあります。
  • お問い合わせページ——住所、電話番号、受付時間、地図。
  • アクセス・地図のページ——移転のときは最重要です。
  • プライバシーポリシー、利用規約、特定商取引法に基づく表記——末尾に事業者名と所在地が書かれています。読まれる回数は少ないのに、古い情報がそのまま残りやすい代表格です。
  • 採用ページ、募集要項——勤務地の住所が別に書かれていることがあります。
  • 実績・お客様の声・ブログ記事の署名——過去の記事に社名が入っている場合、全部を直すのか、これから書くものだけ新社名にするのかを決めます。
  • ページのタイトルの末尾——ブラウザのタブや検索結果に出る部分です。多くのサイトで「ページ名|会社名」の形になっており、全ページに社名が入っています。

画面を開いただけでは見えない場所

直し忘れの大半はこちらです。表示されないか、条件がそろったときにだけ出てくるので、見て回るという方法では見つかりません。

  • ページの説明文(description)——検索結果でタイトルの下に出る文章に使われることがある部分です(検索エンジンが本文から別の文章を作って表示することもあります)。ここに社名が入っていることがよくあります。
  • 構造化データ——検索エンジンに向けて、サイトの情報を機械が読める形で書いてある部分です。画面には出ません。会社名・住所・電話番号を書いている作りであれば、そこも直します(そもそも入れていないサイトもあります)。
  • SNSでシェアされたときに出る情報(OGタグ)——リンクを貼ったときに表示されるタイトルや画像です。設定されていれば、そこにも社名が入っています。何が設定されているかはOGタグが足りないとシェアされない?基本4項目の確認と対策で確認できます。
  • ブラウザのタブに出る小さなアイコン(ファビコン)——ロゴを作り替えた場合は、これも古いままになりがちです。検索結果や広告の表示にも使われることがあり、扱いはYahoo!広告のアイコンが変わった?ファビコン表示の仕様で触れています。
  • 画像の代替テキスト(alt)——画像が表示できないときに出る説明文で、ここに旧社名が書かれていることがあります。
  • お問い合わせフォームの自動返信メール——送信した方に自動で返るメールです。本文に社名と住所の署名が入っています。フォームの設定ファイルや管理画面の中にあるため、サイトを見て回っても見つかりません。
  • フォームの通知メールの差出人名と送信元アドレス——自社に届く側です。ここは、直すと届かなくなることがある場所なので、後述の順番を守ります。
  • PDFファイル——会社案内、料金表、申込書、パンフレット。サイトからダウンロードできる状態のまま残っていることがあります。
  • 画像の中の文字——ロゴ、バナー、地図画像、料金表の画像、キャンペーンの告知。文字として検索できないので、ページの本文を全文検索しても出てきません。

最後の2つは、直すのに元のデータが要ります。ここだけ性質が違うので、章を分けます。

画像とPDFは、文字の打ち替えでは直りません

ロゴ、バナー、地図画像、パンフレットのPDF。これらは、ページの文章を直す作業とはまったく別のものになります。中の文字は画像として焼き付いているので、文章を直す作業では変わりません。元のデータ(デザインソフトで作った編集可能なファイル)があると、そのまま文字を差し替えられます。

元データが手元にあるかどうかで、進み方が変わります。

  • 元データがある場合——文字を差し替えて書き出すだけなので、比較的短時間で済みます。制作会社に預けたままになっていることも多いので、まず「PSDやAIのファイルはありますか」と聞いてみてください。ファイル形式の意味はPSD・AIファイルとは?あなたのホームページデザインのキーポイントで説明しています。
  • 元データがない場合——同じ見た目に作り直すことになります。ロゴのように書体や字間が決まっているものは、近づけることはできても完全に同じにはなりません。ロゴ自体を新しくするタイミングであれば、むしろ好都合です。

PDFも同じで、元のWordやIllustratorのファイルがあれば直せます。無い場合は、PDFを直接編集するか作り直すかになります。そして、PDFで意外と多いのが「サイトからリンクは外したが、ファイル自体はサーバーに残っていて、URLを知っている人には見えたまま」という状態です。古い会社案内が検索結果に残っていることもあるので、リンクを外すだけでなく、ファイルをどうするかまで決めます。

作り直しになる場合の費用は、後半の費用の目安にまとめています。

移転のとき、特に見落とすところ

住所の変更は、社名の変更より作業が軽いと思われがちですが、直し忘れが起きやすいのはこちらです。理由は、住所が「文字の住所」だけでなく、地図や案内文といった別の形でもサイトに載っているからです。

  • 埋め込みの地図——Googleマップを貼り込んでいる場合、住所の文字を直しても地図のピンは古いままです。地図は別に差し替えます。
  • 画像として貼った地図——手描きの案内図や、周辺の目印を入れた地図画像です。これも作り直しになります。
  • アクセスの案内文——「駅から徒歩5分」「幹線道路沿い、公共施設の向かい」といった案内文です。移転すれば全部変わりますが、地図と住所だけ直して案内文が残ることがよくあります。
  • 駐車場の案内——台数、場所、近隣のコインパーキングの案内。
  • 電話番号とFAX番号——移転で市外局番から変わる場合があります。電話番号は、リンクとして電話をかけられる形になっていることが多く、表示上の番号だけ直してリンク先が古いまま、という直し忘れが起きます。スマートフォンからかけると旧番号につながるので、見た目では気づけません。
  • 営業時間や受付時間——移転を機に変わるなら、ここも一緒に直します。

そして、住所の変更でいちばん影響が大きいのはサイトの外です。社名・住所・電話番号の3点は、Googleビジネスプロフィールや各種の掲載サイトにも登録されていて、それらの表記がばらばらだと、地図検索での扱いに影響することがあります。この考え方は社名で検索しても出てこない理由とホームページ改善策まとめで整理しています。地図側の対策そのものについてはGoogleマップの順位を上げるMEO対策とその重要性をご覧ください。

ドメイン(URL)を変える場合に起きること

ドメインを新社名に合わせて変えると決めた場合、作業は「社名変更」から「引っ越し」に近い性質へ変わります。ページの中身を直す話ではなく、住所そのものが変わるためです。ここで押さえておきたいことを、順に挙げます。

古いURLは、そのままでは新しいURLになりません

新しいドメインでサイトを公開しても、古いドメインで来た人が自動的に新しいほうへ案内されるわけではありません。案内するには、古い側から新しい側への転送を設定します。この設定をしないまま古い契約を解約すると、次のようなことが起きる可能性があります(古いURLを開いたときに何が表示されるかは、契約先や時期によって変わります)。

  • 名刺やパンフレットに載っている古いURLを打ち込んだ人が、ページの見つからない画面に着きます。
  • 検索結果に残っている古いページから来た人も同じです。検索結果はすぐには消えないため、しばらくの間は古いURLが表示され続けます。
  • 取引先や業種ポータルから張られているリンクも、行き止まりになります。

転送を続けるには、古いドメインの契約を持ち続けている必要があります。「新しいほうができたから、古いほうは解約する」という順番で進めると、転送のしようがなくなります。なお、転送の設定を置く場所は構成によって変わり、古いサーバーで行う場合もあれば、ドメインの管理画面や新しいサーバー側で行える場合もあります。古いサーバーを止める時期と、古いドメインを手放すかどうかは、分けて考えてください。ドメインを手放すと、そのドメインは第三者が取得できる状態になり、あとから取り戻せるとは限りません。印刷物や外部のリンクに古いURLが残っている間は、ドメインだけ持ち続けるという判断も現実的です。転送の設定そのものについては、前の章でご紹介した記事に手順があります。

サーバーを変えるかどうかは、別の話です

ドメインを変えることと、サーバーを引っ越すことは、別々に決められます。ドメインだけ新しくして、同じサーバーで運用することもできますし、その逆もあります。同時に両方やると、うまくいかないときにどちらが原因か分からなくなるので、可能であれば分けたほうが切り分けが楽です。

サーバーの引っ越しをともなう場合の進め方と注意点はホームページのサーバーを引っ越したいにまとめています。ドメインの向き先を切り替える仕組みそのものについてはネームサーバーとは?が参考になります。

ドメインの名義と管理先を、この機会に確認します

ドメインを新しく取るとき、誰の名義で取るのか、更新のお知らせがどこに届くのかを決めます。ここを制作会社任せにしたまま何年も経ち、あとから困るというご相談は実際に多いものです。新しいドメインを取る場面は、名義をはっきりさせる数少ない機会なので、この時点で決めておくのがおすすめです。確認の方法と自社名義にする進め方はホームページのドメインが制作会社名義になっているにまとめています。

検索での見え方は、すぐには入れ替わりません

新しいドメインに切り替えたあと、検索結果が新しいものに置き換わるまでには時間がかかります。数日で入れ替わることもあれば、もっとかかることもあります。この期間に「検索しても新しいサイトが出てこない」と慌てて別の手を打つと、かえって切り分けが難しくなります。まず、切り替えが正しくできているかどうかを確認してから判断します。検索に出ない状態の切り分け方はホームページがGoogleで検索しても出てこないで3種類に分けて説明しています。

メールアドレスが変わるときの順番

ここは、この記事の中でいちばん失敗が実害に直結する部分です。メールが止まっても、こちら側の画面は普段どおりで、受信箱が静かなだけなので、止まっていること自体が見えません。送った側にエラーが返って先方が気づくこともありますが、返らないこともあり、その場合に分かるのは取引先から電話が入ったときです。

安全な順番は次のとおりです。

  1. 新しいアドレスを作り、受け取れることと、送れることの両方を実際に確かめます。作っただけで確認していない状態のまま次に進まないでください。社内とは別の経路から1通送って届くことを見たうえで、新しいアドレスから外部宛てにも送って、相手に届くこと、迷惑メールに入っていないことを確かめます。受け取れるのに送ったメールが相手に弾かれる、という状態は実際に起きます。送信のための設定(なりすまし対策の設定)が別に必要になることがあるためで、ここは自己判断せず、メールを用意する会社に確認してください。
  2. 旧アドレスを残したまま、新しいアドレスの案内を始めます。この期間は両方が生きている状態です。いちばん安全な期間なので、短くしすぎないほうがよいところです。
  3. フォームの通知メールと自動返信の設定を切り替えます。送信元アドレス、差出人名、通知の宛先、自動返信の署名。宛先は、いきなり新しいアドレスだけに差し替えないでください。新しい設定に不備があると、テストで気づくまでの間に入った問い合わせが、届かないまま確認もできなくなります。可能であれば、新旧の両方へ通知が届く状態にしてテスト送信し、新しい側で受け取れたことを確認してから、旧側を外します。両方に送れない作りのフォームであれば、問い合わせの少ない時間帯に変更し、変更直後にすぐテスト送信します。確認するのは2つです。自社に届く通知メールと、送信した人に返る自動返信。自動返信は、社外のメールアドレス(フリーメールなど)から送信して、そちらで実際に受け取れるか、迷惑メールに入っていないかまで見てください。送信元アドレスを変えた直後は、ここで弾かれることがあります。
  4. 外部サービスに登録しているアドレスを差し替えます。ドメインとサーバーの管理画面、Googleビジネスプロフィール、各種ポータル、SNS、広告アカウント、決済サービス。パスワードの再設定メールが届く先なので、ここを直し忘れると、後日ログインできなくなったときに、そのアカウントを取り戻すのが難しくなることがあります。ただし、ドメインとサーバーの管理画面だけは、そのドメインのメールアドレスを連絡先にしないでください。そのドメインが失効したり、設定を触っている最中にメールが止まったりすると、更新のお知らせもパスワードの再設定メールも受け取れません。ここだけは、別のドメインで、会社として管理し続けられるアドレスを登録しておきます。担当者個人のアドレスは避けてください。退職や異動でそのアドレスが使えなくなると、更新のお知らせも復旧の連絡も届かなくなります。複数人で受け取れる形にしておくのが安全です。
  5. 最後に、旧アドレスを止めます。止める前に、次の3つを確認してください。1つ目は、旧アドレスにまだ何が届いているか。定期的な通知が旧アドレスにだけ来ていることがあります。2つ目は、過去のメールを残す必要があるか。止め方によっては、それまでのメールごと消えます。3つ目は、その操作が何と同じ契約になっているか。メールがドメインやサーバーと同じ契約に含まれている場合、止めたつもりが、別のアドレスやサイトまで一緒に止まることがあります。

危ないのは、この順番を逆から進めることです。旧アドレスを先に止めてしまうと、切り替えを知らない相手からのメールは、こちらに届きません。送った側にエラーが返るとは限らず、返らなければ、相手には「返事をくれない会社」という印象だけが残ります。

フォームまわりは特に注意が要ります。フォームの送信元アドレスを新しいドメインのものに変えたのに、サーバー側の設定が古いままだと、送信は成功しているのに通知だけが届かない、という壊れ方をします。この症状の確認手順はお問い合わせフォームのメールが届かないに、Gmailで受け取っている場合に起きやすい事情はメールフォームの返信がGmailに届かない理由と対処法にまとめています。

サイトの外にある「登録先」を洗い出す

サイトを直しても、外に登録してある情報は自動では変わりません。ここを放っておくと、検索したお客様には古い社名や古い住所が出続けます。会社によって数は違いますが、次のあたりを一度書き出してみてください。

  • Googleビジネスプロフィール——地図や検索結果に表示されることがある、店舗・事業所の情報です。名称・住所・電話番号・営業時間。変更の内容によっては確認の手続きが入り、反映まで日数がかかることがあります。住所と電話番号が変わる場合、ここは準備だけ早めに進めておいてください。地図から電話をかける方や、地図を見て来店する方は、そもそもサイトを見ていないためです。ただし、変更を送信する時期は別に決めます。申請した内容がいつ表示に反映されるかによって、移転前に新住所が出てしまうことがあるためです(後述の段取りを参照)。
  • 各種の地図アプリやナビ——Google以外の地図サービスにも登録が残っていることがあります。
  • 業種のポータルサイト、組合や協会の会員名簿——自分では登録した覚えがなくても、掲載されていることがあります。社名で検索して、上位に出てくるものを一通り見ます。
  • SNSのアカウント名とプロフィール——表示名、プロフィール欄の住所、固定投稿。
  • 広告アカウント——広告文と、リンク先のURL。ドメインを変える場合はリンク先の差し替えが要ります。
  • ドメインとサーバーの契約者情報——請求先、連絡先、担当者名。ここが古いままだと、更新のお知らせが届かない事故につながります。
  • SSL証明書——組織名が証明書に入る種類のものを使っている場合は、社名変更にともなって取り直しが必要かどうかを、発行元に確認します。組織名が入らない種類であれば、この確認は不要です。
  • 取引先のサイトの掲載欄——リンク集や、導入事例として紹介されているページ。こちらから連絡しないと直りません。

この洗い出しは、担当者の記憶だけに頼ると抜けやすいところです。おすすめは、旧社名と旧住所と旧電話番号のそれぞれで検索して、出てきたページを片っ端から書き出す方法です。自社では把握していなかった掲載先が見つかることがよくあります。

直す順番(実際の段取り)

洗い出しが終わったら、順番を決めます。順番が要る理由は、メールと転送の設定が「先にやると困るもの」と「あとでやると困るもの」に分かれるからです。

  1. 洗い出す
    • サイトの中——ページを一覧にして、社名・住所・電話番号がどこに入っているかを書き出します。制作会社や保守業者に頼めば、ファイルの中身を機械的に検索できるので、目で追うより早く見つかります。ただし、この検索で拾えるのは文字として書かれているものだけです。画像の中の文字、PDF、管理画面の中の設定は、別に見る必要があります。
    • サイトの外——旧社名・旧住所・旧電話番号で検索し、出てきた掲載先を書き出します。
    • 画像とPDF——直す必要があるもの、元データの有無を確認します。
  2. 3つを決める
    • ドメインを変えるか、メールアドレスを変えるか、いつから新表記にするか。前半でご説明した3点です。
  3. 新しい表記の原稿を確定する
    • 正式な商号の書き方(前株か後株か、括弧の使い方、英字表記)、住所の書き方(丁目・番地・号の表記、ビル名と階数)、電話番号の区切り方。ここを最初に1つに決めておかないと、ページごとに表記が揺れます。
    • お知らせの文面も、この段階で用意しておくと、公開の日に慌てません。
  4. 画像とPDFを先に作る
    • ロゴ、地図、バナー、会社案内。ここは元データを探すところから始まることがあり、時間の読みにくい工程です。文字の差し替えは短時間で済むことが多いので、画像とPDFのほうを先に動かします。
  5. メールを変える場合は、先に用意しておく
    • 新しいアドレスを作り、受け取れることと送れることを確かめるところまでを、切り替えの日より前に済ませます。当日に初めて作ると、確認が終わらないまま公開することになり、フォームの通知が届かない状態が続くおそれがあります。
    • ドメインの向き先を変える場合は、その手配もこの段階です。ここは、サイトよりメールのほうが危ない場所です。ドメインの向き先には、サイトをどこで表示するかだけでなく、そのドメインのメールをどこで受け取るか、なりすまし対策をどう扱うかの設定もぶら下がっています。向き先を切り替えたときに、それらが引き継がれないと、そのドメインを使っているメールが止まります。新旧の両方のドメインで同時に作業する場合は、両方に影響することがあります。切り替える前に、いまどんな設定が入っているのかを確認して移し、切り替えたあとにもう一度、受け取りと送りの両方をテストしてください。1回うまくいったからといって、すぐに古いほうを止めないでください。切り替えは全員に同時に伝わるわけではなく、しばらくの間は、送ってくる相手によって新旧どちらに届くかが分かれることがあります。古い側を残したまま、時間を空けて何度かテストし、切り替えが行き渡ったことを管理してもらっている会社に確認してから止めます。自力で判断せず、移す先の会社か、サイトを見ている業者に確認しながら進めるところです。
  6. Googleビジネスプロフィールなど、反映に日数がかかるものの段取りを決める
    • 住所・電話番号の変更は、確認の手続きが入って日数がかかることがあります。前倒しで進めるのは、必要な資料をそろえることと、いつ表示に反映されるのかを確かめるところまでです。
    • ただし、申請した内容がすぐ反映される場合もあります。移転日より前に新しい住所が表示されると、まだ引っ越していない場所へお客様を案内することになります。いつ反映されるのかが読めない場合は、移転日を過ぎてから変更するほうが安全です。どちらにするかを決めてから手を付けてください。
  7. ドメインを変える場合は、公開と転送を組にして進める
    • 新しいドメインでサイトを公開し、古いURLから新しいURLへの転送を設定し、実際に古いURLを開いて新しいページに着くことを確かめる。この3つを1組として扱います。
    • 古いドメインの契約は、転送を続けるあいだ持ち続けます。うっかり解約や更新忘れが起きないよう、更新日と支払い方法をこの時点で確認しておきます。
  8. 切り替えの日に、表と裏をまとめて直す
    • 本文、会社概要、フッター、タイトルと説明文、構造化データ、画像、PDF。同じ日にまとめて切り替えると、新旧が混ざっている時間を短くできます(検索結果や地図、外部サービスの側は反映に時間差があるため、完全に無くすことはできません)。
    • フォームの自動返信と通知の設定も、この日に直してテスト送信します。
  9. 残りの外部登録先を直す
    • 業種ポータル、組合の名簿、SNS、広告、取引先のサイトの掲載欄。こちらから連絡しないと直らないものが多いので、依頼した先と日付を控えておきます。
  10. 1〜2週間後に、残っていないかを確認する
    • 旧社名・旧住所・旧電話番号で改めて検索します。サイト内に残っていれば直します。外部の掲載先で直っていないものは、もう一度依頼します。
    • 電話番号のリンクは、実際にスマートフォンから押して、どこにかかるかを確かめます。
    • フォームから1通送って、通知と自動返信の両方が届くかを確かめます。

このなかで、いちばん飛ばされやすいのが最後の確認です。切り替えの日に全部直した達成感があるので、そこで終わりにしてしまいがちなのですが、直し忘れは残っているものと思って探したほうが確実です。1〜2週間後にもう一度探す時間を、はじめから予定に入れておいてください。

費用の目安

社名変更や移転の作業は、決まった一式の料金があるものではありません。直す場所の数と、画像やPDFを作り直すかどうかで大きく変わるためです。ここでは、この作業で関係することの多い項目を、blancの料金ページから作業名・金額・備考をそのまま引いて挙げます。どの項目がいくつ当たるかは、洗い出しの結果を見てからお見積りのときにご案内します。ここに当てはめて総額を出すことはしていません。また、料金表に無い作業(たとえば、すでにあるフォームの通知先や送信元の設定変更)は、別途お見積りとなります。

  • 基本作業料金 5,500円(税込)——簡単なテキスト修正等含みます。
  • HTML修正 5,500円(税込)——1ページあたり。
  • HTMLタグ挿入 1,100円(税込)——Googleアナリティクスタグやメタタグなど(1点/1P)。
  • 写真差し替え 550円(税込)——写真1点につき。
  • 告知用バナー作成 5,500円(税込)〜——サイドバーやフッター等に設置するものです。
  • メインイメージ制作 16,500円(税込)〜——テンプレートサイト・ブログ用。
  • ロゴ制作 16,500円(税込)〜
  • 地図制作 11,000円(税込)——200px×150pxサイズ程度の目安料金です。
  • google map設置 5,500円(税込)
  • PDF作成・修正 5,500円(税込)〜
  • CMSコンテンツ調整(新着情報・施工事例・ブログなど) 33,000円(税込)〜——WordPress・MovableTypeなど。
  • 問合せフォーム設置 11,000円(税込)〜——メールフォームプロCGIによる設置の料金です。すでにあるフォームの設定を変える作業は、この項目ではありません。
  • メールアカウント設定代行 1,100円(税込)〜
  • ネームサーバー設定代行 5,500円(税込)〜
  • サーバー構築・ドメイン取得代行 33,000円(税込)〜——ドメイン維持費用は含まれません。
  • サーバー移転代行 33,000円(税込)〜——サーバー維持費用は含まれません。
  • ドメイン・サーバー管理 年間11,000円(税込)——ドメインとサーバーの維持管理を行います。対象ドメインは「.com」や「.net」などのgTLDです。

あわせて、次の2点をご承知おきください。

  • 料金表のHTML関連の項目(基本作業料金、HTML制作、HTML修正、HTMLタグ挿入、google map設置、スライダー設置)には、「Wix・Jimdo等のホームページ作成サービスで作られたサイトは、編集制約のため作業時間が増えますので、上記料金の1.5倍となります」という但し書きが付いています。この但し書きはHTML関連の表に対するものです。
  • 価格表に無いものについては、別途お見積もりとなります。

ご依頼前のご相談とお見積りは無料です。「どこを直せばよいかも分からない」という状態でご相談いただいて構いません。洗い出しの段階からご一緒するほうが、あとから出てくる直し忘れを減らしやすくなります。

自分でできる範囲と、頼んだほうが早い範囲

管理画面から編集できるサイトであれば、本文の中の社名や住所を直すのはご自身でもできます。無理に外注する必要はありません。判断の目安は、次のように分かれます。

  • ご自身でやりやすいもの——管理画面から編集できるページの本文、新着情報のお知らせ、会社概要の表の中身。文章と写真の差し替えの範囲についてはホームページの文章・写真を差し替えたいにまとめています。
  • 頼んだほうが早いもの——全ページに入っているタイトルやフッターの表記、構造化データ、フォームの設定、画像とPDFの作り直し、転送の設定。これらは1か所直せば全部直る作りになっていることが多く、どこを触ればよいかが分かっているかどうかで、かかる時間がまったく変わります。
  • 触らないほうがよいもの——フォームの送信元まわりの設定と、ドメインの向き先の設定。直したつもりで止めてしまったときに、止まったことに気づけないためです。

そもそも管理画面から編集できない作りのサイトもあります。その場合の切り分けはホームページを自分で更新できない…よくある原因と対処法を、これを機に自社で更新できる形にしたいという場合はホームページを自分で更新できるようにしたいをご覧ください。継続して更新を任せたい場合の頼み方はホームページの更新を代行してほしいにまとめています。

変更日が目前に迫っている場合は、連絡先まわり(電話番号、住所、フォームの通知先と自動返信)から先に直して、社名の表記は順に片づける進め方になります。どこまでが当日中に対応しやすい作業かはホームページを即日で修正したいで整理しています。

電話番号が変わるときに、特に注意すること

移転で電話番号が変わる場合、住所よりも直し忘れが起きやすい傾向があります。番号は短い文字列なので、文章の中に埋もれていても目が滑るためです。次の場所を確認してください。

  • 表示されている番号と、リンクの中の番号——スマートフォンでタップすると発信できる形になっている場合、画面に出ている番号とリンクの中身は別に書かれています。表示だけ直してリンクが古いままだと、押した人は旧番号にかかります。見た目では気づけないので、実機で押して確認します。
  • 新しい番号が、実際に鳴って出られるか——サイトを直す前に、社外の回線から新しい番号へかけて、社内で受けられることを確かめてください。番号を載せてから開通の不備に気づくと、その間の電話は取り逃がします。
  • 旧番号をどうするか——転送するのか、案内を流すのか、いつまで使えるのか。契約の内容によって変わるので、電話会社に確認して、いつから何が起きるのかを把握したうえで切り替えます。
  • 画像の中の番号——ヘッダーやバナーに、番号を入れた画像を置いているサイトがあります。文字ではないので検索では見つかりません。
  • FAX番号——電話番号だけ直して、FAXが残ることがあります。
  • フォームの自動返信メールの署名——番号が入っています。
  • PDFの会社案内、申込書、注文書——申込書の類は、お客様が印刷して使うものなので、古い番号のまま残ると実害が出ます。
  • Googleビジネスプロフィールと各種の掲載先——地図から直接かけられるようになっているため、ここが古いと、電話が旧番号に集中します。
  • 広告に設定している電話番号——広告から直接かけられる設定にしている場合は、そちらも別に直します。

旧番号をいつ止めるかも、メールと同じ考え方です。止めるのが早すぎると、かけた側は新しい番号にたどり着けません。案内が流れる場合もあれば、つながらないだけのこともあり、しばらく経つと別の利用者につながることもあります。どうなるかは契約によって変わります。転送や案内のアナウンスを一定期間つけられるかどうかを、電話会社に確認しておくと安心です。

相談の前に、そろえておくとスムーズなもの

ご依頼をいただいてから、こちらでお預かりするものが決まるまでに時間がかかることがあります。次のものが手元にそろっていると、洗い出しからお見積りまでが早く進みます。

  1. 新しい正式表記——商号(前株か後株か、括弧や中黒の使い方、英字表記があるか)、所在地(ビル名と階数まで)、電話番号とFAX番号、変更日。ここは、登記や名刺と表記を合わせておきます。
  2. ロゴのデータ——新しいロゴがある場合は、その元データ。無い場合は、いま使っているロゴの元データがどこにあるか(制作会社に預けたままかどうか)。
  3. 変更後の地図の目印——新しい所在地の周辺で、案内に使える目印。駐車場の有無と台数。最寄り駅やバス停からの経路。
  4. サイトの管理情報——管理画面のログイン先、サーバーとドメインの契約先、フォームの管理画面。分からない場合は、その旨をお伝えいただければ、調べるところから進められます。
  5. 直したい配布物——サイトからダウンロードできるPDFの一覧。
  6. 外部の掲載先で、把握しているもの——業種ポータル、組合の名簿、取引先のサイトなど。すべてを把握している必要はありません。

1つ目の正式表記だけは、こちらで決められません。ここが確定していないまま作業を始めると、ページごとに表記が揺れる原因になります。変更日が決まった時点で、書き方まで含めて社内で1つに決めておいてください。

実際のご相談で多いつまずき

最後に、これまでにいただいたご相談から、繰り返し起きているものを挙げます。ご自身の予定と照らしてみてください。

  • 本文だけ直して終わりにしてしまう——いちばん多い形です。ページを開いて見える範囲は直っているので、直し終わったように見えます。あとから、フォームの自動返信や、検索結果に出る説明文に旧社名が残っていると分かります。
  • 画像の作り直しを最後に回す——文字の差し替えは短時間で終わることが多い一方、画像は元データを探すところから始まることがあります。点数が少なく元データがそろっていれば早く済みますが、そうでない場合は、変更日の直前に着手すると間に合わないことがあります。
  • 旧メールアドレスを、切り替えと同時に止める——切り替えを知らない相手からのメールが届かなくなります。送った側に不達が伝わらないこともあるので、しばらく両方を生かしておく期間を作ってください。
  • 古いドメインの契約を早く解約する——転送を置く場所が無くなり、名刺や検索結果から来た人が行き止まりになります。
  • 外部の掲載先を後回しにする——サイトは新しくなっているのに、検索すると古い住所が出てくる状態が続きます。地図から電話をかける方は、そもそもサイトを見ていません。
  • 直したあとの確認をしない——切り替えの日に全部やり切った感覚があるので、そこで終わりにしがちです。旧社名・旧住所・旧電話番号で検索する時間を、1〜2週間後に必ず取ってください。

旧社名・旧住所の記載を、どこまで残すか

「古い情報は全部消してください」とご依頼いただくことが多いのですが、ここは一度立ち止まって決めたほうがよい部分です。消す・残すの判断が分かれるものを挙げます。

  • 会社概要の沿革——残すほうが一般的です。「何年何月に商号を変更しました」という1行と旧社名の併記があると、旧社名で調べた人が同じ会社だと確認できます。
  • 過去のお知らせ・ブログ記事——書かれた当時の記録なので、無理に書き換えないという判断もあります。全部を新社名に直すと、当時の事実と食い違う文章になることがあります。
  • 実績・施工事例の中の社名——自社の名前であれば直す、取引先の名前であれば先方の現在の表記に合わせる、という分け方になります。
  • お客様の声・推薦文——いただいた文章そのものなので、書き換えるなら先方に確認します。
  • 旧住所——現在の案内としては残さないほうがよい情報です。古い住所が残っていると、訪問しようとした方が実際に迷います。沿革として書く場合も、現在地と取り違えられない書き方にします。

迷ったときの基準は、「いまの案内として読まれると困るものは消す、過去の記録として読まれるものは残す」です。旧社名を検索して来る方がいる間は、どこかに1行あるほうが親切だと考えています。

社名変更を機に、どこまでまとめてやるか

社名や住所を直すご相談は、そのまま「せっかくなので、ほかも直したい」という話につながることがよくあります。実際、ロゴを作り替えるのであれば、サイトの配色や見た目にも影響します。ただ、ここは範囲の線を引かないと、費用も期間も読めなくなります。

目安として、次のように分けて考えます。

  • 変更にともなって直すもの——社名・住所・電話番号の表記と、それが入っているロゴ・地図・PDF、フォームとメールの設定、外部の登録先。このうち自社に当てはまるものが対象です。ロゴに社名が入っていない、配布用のPDFが無い、といったサイトであれば、その分は要りません。
  • あとからでも困らないもの——ページの追加、デザインの刷新、写真の撮り直し、構成の見直し。これらは変更日と切り離して、落ち着いてから進められます。

変更日までの日数が短い場合は、前者だけを先に確実に終わらせて、後者は別の相談として分けるのが現実的です。ページを増やす場合の考え方はホームページにページを追加したいにまとめています。

よくあるご相談

社名だけ変わって、住所も電話番号も同じです。どのくらいかかりますか

直す場所の数によります。ページ数が少なく、ロゴが画像でなく文字で作られていて、PDFの配布物が無いサイトであれば、短時間で終わります。逆に、ロゴが画像で、会社案内のPDFがあり、フォームの自動返信に署名が入っている場合は、画像とPDFの作り直しが期間を決めます。まず洗い出しをして、直す先の数が見えた時点でお見積りをご案内します。

旧社名で検索してくるお客様がいます。旧社名の記載は消してよいですか

沿革や会社概要に1行だけ残すことをおすすめしています。旧社名で調べた方が「同じ会社だ」と確認できる手がかりになるためです。ただし、現在の名称として読まれる場所には残さないでください。トップページのキャッチコピーや、ページのタイトルに旧社名が残っていると、どちらが現在の名前か分からなくなります。

ドメインは旧社名のままでも問題ありませんか

そのまま使い続けている会社は多くあります。ただし、旧社名との関係が読み手に分からない場合や、ほかの会社の名称と紛らわしい場合など、個別に検討したほうがよいこともあります。検索結果に表示される社名の側は、ドメインとは別に整えられます。変えるかどうかは、名刺や看板などにどれだけ出ているか、メールアドレスが変わることをどう扱うか、という実務の都合で決めるのが現実的です。

移転のお知らせは、サイトのどこに出せばよいですか

新着情報に1本出したうえで、トップページからも見える場所に一定期間置いておくのが分かりやすい形です。あわせて、会社概要とアクセスのページに新しい住所を反映し、地図を差し替えます。お知らせの本文には、新住所・新電話番号・変更日・(変わる場合は)新しいメールアドレスを書きます。移転日をまたぐ間は、旧住所へ来てしまう方が出るので、いつからどちらなのかを日付で明記しておくと親切です。

保守契約に入っていれば、この作業は含まれますか

契約の内容によります。blancのベーシックプランであれば、内容として「月3回程度の更新作業(テキストや写真差し替えなどが主な作業となります)」を掲載しています(最低契約期間3ヶ月)。社名や住所の表記を直す作業がこの範囲に収まるかどうかは、直す場所の数と作業の内容によります。ロゴやPDFの作り直し、フォームやサーバー側の設定変更は、更新作業とは性質が変わります。どこまでが契約に含まれ、どこからが別のお見積りになるかは、洗い出しの結果を見てご案内します。保守契約そのものの中身についてはホームページの保守・管理契約は何をしてくれる?にまとめています。

社名変更ではなく、会社をたたむ場合はどうなりますか

直す作業ではなく、外していく作業になります。ドメイン、サーバー、メール、各種の登録先について、残すのか・移すのか・外すのかを1つずつ決めていく形です。進め方はホームページをやめたい・閉じたいにまとめています。

変更日に間に合いそうにありません。どうすればよいですか

優先するのは、ページ単位ではなく情報の種類です。電話番号と住所、そしてフォームの通知先と自動返信。この3つは、載っている場所を問わず先に直します。トップページにあっても、会社概要にあっても、フッターにあっても同じです。ここが古いままだと、電話がつながらない、問い合わせが届かない、旧住所へ行ってしまう、という実害が出ます。とくに電話番号は、表示とリンクの両方を直してください。

Googleビジネスプロフィールの住所と電話番号も、この優先度に入ります。ただし、移転前に変更を送信すると、まだ引っ越していない住所が先に表示されてしまうことがあります。いつ反映されるかが読めない場合は、移転日を過ぎてから変更してください。

メールアドレスやドメインも変える場合は、それ以上に優先されます。新旧どちらのメールアドレスでも受け取れる状態にしておくこと、そして古いURLから新しいURLへの転送が働いていること。この2つが欠けると、失われたことにこちら側が気づけないまま日が過ぎます。表記の直しは後日でも取り返せますが、この期間に消えた連絡は戻ってきません。

その次が、社名の表記です。トップページ、会社概要、フッター、ページのタイトル。読む方が古い社名を目にするという点では困りますが、連絡先と住所さえ新しければ、連絡や来訪そのものは届きます。画像・PDF・その他の外部登録先は、その後で構いません。ただし、画像やPDFに電話番号・住所・送り先が入っているものは別です。看板代わりのバナーに旧番号が載っている、申込書の送付先が旧住所のまま、といったものは、社名の表記より先に直します。判断の基準は同じで、読む方が実際に電話をかけたり、物を送ったりする情報かどうかです。あわせて、新着情報に「表記の切り替えを順次進めています」と一言出しておくと、途中で見えている古い表記についてのお問い合わせを減らせることがあります。

まとめ

社名変更や移転でホームページを直す作業は、文字を打ち替える作業ではなく、同じ社名・同じ住所がどこに何か所入っているかを洗い出す作業です。本文は見えているので直ります。残るのは、画像の中の文字、PDF、フォームの自動返信、メールの差出人、地図、そしてサイトの外にある登録先です。

進めるときは、次の順で考えてください。

  1. ドメインを変えるか、メールアドレスを変えるか、いつから新しい表記にするかを先に決める
  2. サイトの中と外を洗い出し、画像とPDFに先に着手する
  3. メールやドメインを変えるなら、切り替えの日より前に新しいメールを用意し、受け取りと送りの両方を試しておく(旧アドレスは、しばらく並行して受け取れる状態にしておく)
  4. 切り替えの日に、表に見える表記と見えない設定をまとめて直し、フォームから1通送って、自社に届く通知と、社外のアドレスで受け取る自動返信の両方を確かめる
  5. 住所や電話番号を案内している外部登録先(地図やポータル)を先に直し、そのほかの登録先はその後で直す
  6. 1〜2週間後に、旧社名・旧住所・旧電話番号で検索し、残りを片づける

そして、メールとドメインの向き先だけは、順番を守ってください。旧アドレスを先に止める、古いドメインを先に解約する。この2つは、こちら側がすぐには気づけないまま実害が出る操作です。相手にエラーが返ることもありますが、返らないこともあり、そのときは失われたこと自体が誰の目にも入りません。

blancでは、ホームページの修正・更新を単発でも継続でも承っています。社名変更や移転のご相談は、洗い出しの段階からお手伝いできます。洗い出しから一緒に進めるほうが、直し忘れは減らしやすくなります。「どこを直せばよいのかが分からない」という状態で構いませんので、変更日が決まった時点でお声がけいただけると、段取りに余裕を持たせやすくなります。ご相談とお見積りは無料です。ホームページ修正・更新のご依頼のページに対応できる作業をまとめていますので、あわせてご覧ください。作業ごとの料金は料金表に掲載しています。ご相談はお問い合わせからお願いします。

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