ホームページ・ビルダーで作ったサイトの元データが無い|パソコンの買い替え・作った人の退職のあとに確かめること、公開中のサイトから取り戻す方法と費用
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「パソコンを買い替えたら、ホームページ・ビルダーで作ったサイトのデータが無くなった」「サイトを作った社員が辞めて、どのパソコンに何が入っているのか誰も分からない」。ご自身や社内の方がソフトで作ったホームページは、編集用のデータが、作業に使ったパソコンや、外付けの記録媒体などに置かれています。そのパソコンやデータが無くなると、公開中のページは見えていても、これまでの方法では直せなくなります。
この記事では、ホームページ・ビルダーやDreamweaverなど、パソコンに入れて使うソフトで作ったサイトを前提に、元のデータが無いときにまず確かめること、公開中のサイトから取り戻す方法と戻らないもの、取り戻したあとの続け方、気をつけたい「古いデータでの上書き」、依頼する場合の伝え方と料金を順に説明します。Wix・Jimdo・BiNDupのような、ブラウザで作るサービスの場合は、データがサービスの側にあるので、この記事の話とは別になります。
公開中のページと、編集用の元データは別のもの
ソフトで作ったホームページには、2つの置き場所があります。
- サーバーに置かれた、公開中のファイル——ブラウザで見えているページの正体です。HTMLのファイルや画像などが、契約しているレンタルサーバーに置かれています。パソコンを買い替えても、サーバーとドメインの契約が続いていれば、通常はそのまま同じアドレスで見られます
- 作ったパソコンの中の、編集用の元データ——ソフトでページを開いて直すためのデータです。ソフトによっては、サイトの設定、ページの部品、ロゴやボタンの画像を作り直すためのデータなどを、公開用のファイルとは別に持っています。パソコンを処分したり、初期化したりすると、ここが無くなります
「元データが無い」というのは、多くの場合、2つ目が無くなった状態です。1つ目の公開中のファイルは残っているので、そこから取り戻せる部分があります。ただし、取り戻せるのは公開されている形のファイルで、ソフトが持っていた編集用のデータがそのまま戻るわけではありません。

まず確かめる3つ
公開中のファイルから取り戻す前に、元のデータがどこかに残っていないかを確かめます。残っていれば、そのほうが確実です。
- 前のパソコンとバックアップ——処分する前のパソコンが社内に残っていないか、外付けのハードディスクやUSBメモリー、クラウドの保存先に、ソフトの書き出したデータやサイトのフォルダが無いかを確かめます。ジャストシステムの案内には、サイトを書き出す「エクスポート」と、「安心バックアップ・移行ツール」を使う移行の方法があります。書き出したデータが残っていれば、同じバージョンのホームページ・ビルダーに取り込んで使える、と案内されています。使える方法は、お使いのバージョンで確かめてください
- 作った人と、使っていたソフト——作った方が社内にいれば、どのパソコンでどのソフトを使っていたか、データをどこに置いていたかを聞きます。退職した方が作った場合は、引き継ぎの資料やメールに、ソフトの名前やサーバーの情報が残っていないかを探します
- サーバーの契約と、接続の情報——公開中のファイルをサーバーから取得するにも、直したページを載せるにも、サーバーにつなぐための情報と権限が要ります。FTPを使っていた場合は、接続先・アカウント・パスワードです。サーバーの管理画面からファイルを扱える場合もあります。ソフトの転送の設定に接続の情報を入れていた場合、パソコンと一緒に無くなっていることがあります。サーバー会社の契約のメールや管理画面で確かめます。契約先が分からない場合は「ホームページの管理画面に入れない」もご覧ください
注意
サーバーやドメインの契約が切れると、ページが表示されなくなり、公開中のファイルも取り出せなくなることがあります。ファイルがいつ消えるか、戻せる期間があるかは契約先によって違います。更新の案内が届いていない、支払いのカードが変わった、といった心当たりがある場合は、取り戻す方法を考える前に、まず契約の状態を契約先に確かめてください。
公開中のサイトから取り戻す方法
元のデータがどこにも無い場合は、サーバーにある公開中のファイルをダウンロードし、そのファイルを元に編集を再開できるかを確かめます。元の編集用データがそのまま戻るわけではありません。ソフトによって、メーカーが案内している方法が違います。
ホームページ・ビルダーの場合
ジャストシステムのサポートページ(よくある質問)では、パソコンの中のデータが失われ、バックアップも無いが、ホームページは公開済み、という場合の手順を案内しています。流れは次の3段階です。ダウンロードは、メニューの[サイト]→[転送設定]→[サーバー上のファイルのダウンロード]から行う、と案内されています。これらの案内は2011年と2013年に更新されたもので、対応するバージョンは書かれていないため、お使いの版で画面と操作を確かめてください。
- 新しいパソコンのホームページ・ビルダーで、サーバーへの転送の設定を作る
- 転送の設定を使って、サーバーにあるホームページのファイルをダウンロードする(手元に古いファイルが少しでも残っている場合は、先に別の場所へ控え、ダウンロード先には新しい空のフォルダを指定する)
- ダウンロードしたホームページを元に、サイトを新しく作る
ジャストシステムの案内には、この方法の注意も書かれています。2013年更新の案内では、ロゴやボタンなどの画像の元になるデータを入れていたフォルダは復旧できないので、そうした画像を、ホームページ・ビルダーで以前と同じように再編集することはできない、としています。無料のホームページのサービスで、公開中のページに広告が自動で表示されている場合は、広告ごと取り込まれることがある、とも書かれています。また、2011年更新の案内では、ダウンロード先に同じ名前のファイルがあると、上書きするかどうかの確認が表示される、としています。中身を確かめるまでは上書きしないでください。
Dreamweaverなど、ほかのソフトの場合
Adobeのヘルプでは、手元にファイルが無い公開済みのサイトを、サーバーから取得してパソコンで編集する手順を案内しています。Dreamweaver以外で作ったサイトも編集できる、としています。流れは、保存先にする空のフォルダを作ってサイトのフォルダとして設定し、サーバーの接続の情報を登録したうえで、ファイルの一覧からサーバー側のフォルダを選び、「リモートサーバーからファイルを取得」で手元にコピーする、というものです。サイトの一部だけを直す場合でも、画像などのページが使っているファイルも一緒に取得するよう書かれています。
BiNDのパッケージ版など、ほかのソフトでは、公開中のファイルから元の形式に戻せるかどうかがソフトによって違います。メーカーの案内を確かめてから進めてください。
どの方法でも戻らないもの
公開中のファイルは、ソフトが書き出した「できあがり」の形です。ソフトの中で使っていたテンプレートや部品の設定、画像を作る前のデータは、公開中のファイルには含まれないことがあります。取り戻したあと、見た目は同じでも、以前と同じ操作で直せない箇所が出ることがある、と考えておくと、あとで慌てずに済みます。
取り戻したあと、どう続けるか
ファイルが手元に戻ったら、これから誰がどうやって更新するかを決めます。主な続け方は4つです。
- ご自身でソフトを使って続ける——取り込んだデータを新しいパソコンのソフトで開き、ご自身で更新します。以前と同じ操作で直せない箇所が出ることがあるので、続けて直したいページや画像が編集できるかを、先に試しておきます。ソフトと更新する人が社内にいれば、文章や写真の差し替えを外に頼まずに続けられます
- ソフトを使わず、ファイルを直接直す——ソフトに取り込まず、公開中のファイル(HTML)を直します。直す前にサーバーのファイルを控え、手元のコピーを直して表示を確かめてから、直したファイルだけをサーバーへ送ります。ソフトを持っていない、または新しいパソコンに入れる予定が無い場合の続け方で、直すたびに外へ頼む形になることが多くなります
- 更新しやすい仕組みへ作り直す——これを機に、WordPressなど、ブラウザから更新できる仕組みへ移します。ページの数が多い、スマートフォンで見づらい、作ったソフトがもう古い、といった場合に選ばれます。直すか作り直すかの判断は「ホームページは修正で直す?作り直す?」もご覧ください
- 古い内容の公開を止める——当面は更新しない、作り直すまで古い内容を出しておきたくない、という場合は、公開中のページを「準備中」の1枚に置き換えたり、サイトを閉じたりします。置き換える前に、公開中のファイルを取得して控えておきます。元のデータが無いサイトでは、それが残っている唯一のデータになることがあるためです。トップページだけを置き換えても、ほかのページやPDFは開けたままのことがあるので、止める範囲も決めておきます。サーバーの解約まで考える場合は、同じ契約でメールを使っていないかも確かめます。閉じる場合は「ホームページをやめたい・閉じたい」をご覧ください
どれを選ぶかは、更新の頻度、社内で触れる人がいるか、いまのサイトの古さで変わります。どれか1つに決める前に、直したい箇所を書き出してみると、選びやすくなります。
気をつけたい「古いデータでの上書き」
ソフトで作ったサイトでは、パソコンの中のデータをサーバーへ「転送」してページを更新する使い方が一般的です。この使い方のサイトで、サーバーの側だけを直したあとに、手元の古いデータから転送すると、直した内容が元に戻ることがあります。

たとえば、ご自身がソフトで更新を続けているサイトで、外部の業者がサーバーの側のファイルを直接直したとします。そのあと、ご自身が手元のデータで別のページを直して転送すると、ソフトの転送の設定によっては、業者が直したファイルまで手元の古い内容で置き換わります。どちらも悪くないのに、直したはずのところが戻っている、ということが起きます。
上書きを防ぐには
更新する人と、正にするデータを1つに決めます。
- 正にするデータを決める——パソコンのソフトのデータを正にするか、サーバーのファイルを正にするかを決めます
- 外で直したら、次の転送の前に違いを確かめる——サーバーの側を直してもらった場合は、サーバーのファイルと手元のデータをそれぞれ控え、どのファイルのどこが違うかを確かめます。サーバーの側だけにある修正を手元のデータにも反映してから、次の転送をします
- 違いが分からないファイルは送らない——送るファイルが、サーバーの側より古い内容かどうか判断できない場合は、まとめて転送せず、直した人に確かめてから送ります
これから元データを失わないために
取り戻せたあとは、同じことが起きないよう、データの置き場所を決めておきます。
- ソフトの書き出し機能で、定期的に控える——ホームページ・ビルダーのエクスポートのように、サイトのデータを1つにまとめて書き出す機能があれば、それを使って、パソコンとは別の場所に控えます
- サーバーの接続の情報は、別に控える——ホームページ・ビルダーのサイトの書き出しには、転送の設定のパスワードが含まれません。サーバーの接続の情報は、契約のメールなどと一緒に、社内で決めた場所に控えます
- パソコンを替える前に、移すものの一覧を作る——メールやデータと同じように、ホームページのソフトとそのデータも、移す一覧に入れておきます
- 作った人が替わるときは、引き継ぎの項目に入れる——ソフトの名前、データの置き場所、サーバーの情報を、担当の方が替わる前に書き残してもらいます。担当の方が辞めたあとの進め方は「ホームページ担当者が退職して更新できない」もご覧ください
自分で進めるのが難しいときに依頼する場合
依頼するときに伝えること
次のことが分かると、取り戻す方法と費用の見当がつけやすくなります。
- ホームページのアドレス
- 作ったときに使っていたソフトの名前(分かればバージョンも)
- 元のデータが無くなった経緯(パソコンの買い替え、作った方の退職など)
- サーバーの契約先と、接続の情報が手元にあるか
- これから、ご自身でソフトを使って続けたいか、外に任せたいか、作り直しも考えているか
全部そろっていなくてもかまいません。なお、サーバーのIDとパスワードは、メールに書いて送らないでください。
blancに依頼する場合の料金
blancでは、ソフトで作られ、元のデータが手元に無いサイトについて、公開中のファイルをサーバーから取得して、これから更新できる状態にする作業をお受けしています。料金表では次の項目です。下の実例の5,500円(税込)は、更新を続けるための取得ではなく、公開中のファイルを削除して準備中のページを1枚置いた作業で、この項目とは別です。
取得したあとにページを直す作業は、内容に応じて、料金表の次の項目などが当たります。
この2つは料金表の「HTML関連」の表の項目で、その表には次の注記があります。
※Wix・Jimdo等のホームページ作成サービスで作られたサイトは、編集制約のため作業時間が増えますので、上記料金の1.5倍となります。
公開を止めてサイトを閉じ、データの書き出しまで行う場合は、料金表の次の項目です。
WordPressなどへの作り直しは、ページの数や内容を伺ってお見積りします。ご依頼前のご相談とお見積りは無料です。
実際にあったご相談を3つ紹介します。
- パソコンを買い替えて元データを消してしまった——ホームページ・ビルダーで作ったサイトの元データを、パソコンの買い替えのときに消してしまい、新しいサイトはご自身で作り直すので、公開中の古いサイトを消したい、というご相談でした。ご本人の了承を得て、FTPで公開中の既存ファイルをすべて削除し、「ただいま準備中です」のページを1枚置きました。料金は基本作業料金の5,500円(税込)でした
- サーバーを直しても、手元の古いデータで戻るおそれがある——ご自身がホームページ・ビルダーで更新を続けているサイトで、サーバーの側の修正をご依頼いただいたご相談でした。手元のデータから転送し直すと、直した内容が古い状態で上書きされることが分かったため、作業に入る前に、手元のデータの扱いを一緒に決めることにしました
- 作った方が退職して、担当と連絡が取れない——退職した元社員の方が作ったサイトで、作った方と連絡が取れず、このまま作り直せるのか、というご相談でした。こうした場合は、まずサーバーの契約先と接続の情報を確かめるところから始めます
まとめ
- 公開中のページと、ソフトの中の編集用の元データは別のもの。パソコンが無くなっても、サーバーの契約が続いていれば公開中のファイルは残る
- 取り戻す前に、前のパソコン・バックアップ・作った人・サーバーの接続の情報を確かめる
- ホームページ・ビルダーやDreamweaverには、公開中のファイルを取得して編集する手順がある。ただし、画像を作る前のデータなど、戻らないものがある
- 取り戻したあとは、ご自身でソフトで続けるか、ファイルを直接直すか、作り直すか、公開を止めるかを決める
- ソフトで更新するサイトは、古いデータからの転送で直した内容が戻ることがある。更新する人と正にするデータを1つに決める
「元のデータが無いが、どこから手を付ければいいか分からない」という段階でもかまいません。ご依頼前のご相談とお見積りは無料です。サイトのアドレスと、分かる範囲の経緯をお知らせください。
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