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ネームサーバーとは?ドメインとIPアドレスをつなぐ仕組みをやさしく解説

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ホームページ運営

私たちが日常的に見ているホームページは、単純に「〇〇ドットコム」や「〇〇.jp」といったアドレスを入力すればアクセスできます。しかし、その裏では非常に高度な仕組みが動いており、その中心的な役割を担っているのが「ネームサーバー」です。

「ネームサーバーって何?」と聞かれても、普段意識することは少ないかもしれません。ですが、ホームページを作ったり、運用したり、引っ越し(サーバー移転)を考えたときには、必ずこの仕組みに触れることになります。

この記事では、ネームサーバーの基本的な仕組みから、実際に変更が必要になる場面までを、初心者にも分かりやすく解説します。

ネームサーバーとは何か?人間とコンピューターをつなぐ案内人

ネームサーバーとは、簡単に言えば「ドメイン名(例:example.com)」と「IPアドレス(例:192.0.2.1)」を相互に変換してくれる仕組みを提供するサーバーのことです。

▷ ドメイン名とIPアドレスの違い

  • ドメイン名:私たち人間が覚えやすい名前(例:google.com
  • IPアドレス:インターネット上の場所を示す数字の羅列(例:142.250.196.78)

コンピューターは数字のIPアドレスで通信をしますが、人間には覚えにくいため、わかりやすい名前(ドメイン)を使っています。この「わかりやすい名前 → IPアドレス」の変換を行っているのが、ネームサーバーです。

これは、電話帳に似ています。人の名前(ドメイン)を調べて、実際の電話番号(IPアドレス)を探し出すようなイメージです。

ドメインネームシステム(DNS)の中でのネームサーバーの役割

この変換の仕組み全体は「DNS(Domain Name System)」と呼ばれています。DNSは、インターネット上で「ドメイン名」と「IPアドレス」を管理するシステムであり、その中核となる役割を果たしているのがネームサーバーです。

つまり、ネームサーバーはDNSの中に存在する一機能であり、ユーザーがブラウザにドメイン名を入力したときに、その裏で必要な情報を調べ、目的のサーバー(ホームページ)にアクセスさせてくれます。

ホームページの移転とネームサーバーの変更例

実際の場面でネームサーバーが関係してくるのが「ホームページのサーバー移転」です。

例えば、ある企業がホームページをA社のレンタルサーバーからさくらインターネットのサーバーに乗り換えたとしましょう。このとき、ドメイン名(〇〇.com)はそのままでも、中身のホームページが新しい場所(IPアドレス)に変わります。

この変更をインターネットに知らせるために、ネームサーバーの設定をさくらインターネットが提供するネームサーバーに変更します。すると、「〇〇.comにアクセスしたい」というリクエストは、さくらインターネットのネームサーバーを通じて、正しいIPアドレスに変換され、新しいホームページが表示されるようになります。

ネームサーバーとDNSレコードの関係性

ここで重要なポイントを押さえておきましょう。

ネームサーバーは「変換をする窓口」ですが、実際に「このドメイン名はこのIPアドレスですよ」と記録しているのはDNSレコードです。

▷ DNSレコードの主な種類(簡易紹介)

  • Aレコード:ドメイン名とIPアドレスを結びつける情報
  • CNAMEレコード:別のドメイン名への転送を定義する
  • MXレコード:メールの配送先サーバー情報を設定する

ネームサーバーは、これらのDNSレコードを保持し、必要な情報を取り出して回答する役目を持っています。つまり、ネームサーバーはDNSレコードを参照して動作する「案内所」のような存在です。

よくある誤解と注意点

▷ ネームサーバーを変えるだけでホームページの引っ越しが終わる?

実は、ネームサーバーの変更はあくまでルートの変更にすぎません。新しいサーバーにホームページのデータ(HTMLや画像など)が正しくアップロードされていないと、アクセスしても何も表示されない、というケースが起こります。

▷ 反映に時間がかかることもある

ネームサーバーを変更した直後にアクセスしても、すぐには新しいホームページが表示されないことがあります。これは、インターネットの各地にあるキャッシュ(古い情報)が残っているためです。通常は数時間から最大72時間ほどで完全に反映されます。

まとめ

ネームサーバーは、私たちがインターネット上でホームページをスムーズに閲覧できるように支えてくれている「案内人」のような存在です。

  • 人間が使う「〇〇ドットコム」などのドメイン名を、機械が使う「IPアドレス」に変換する役目を持つ
  • この変換は「DNS」という仕組みの中で行われており、ネームサーバーはDNSレコードの情報をもとに働く
  • ホームページのサーバー移転時などには、ネームサーバーの設定変更が必要になる
  • ネームサーバーを変える際には、DNSレコードの設定や反映のタイムラグにも注意が必要

ネームサーバーの基本を理解することで、ホームページ運用において必要な判断やトラブル対応にも役立ちます。次のステップとしては、DNSレコードの詳細や、実際の設定方法について学んでみるのも良いでしょう。

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