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広告投資をムダにしない!ROAS完全理解ガイド─計算式・分析・改善策まで

更新日:

広告予算をどれだけ投入しても、売上につながらなければ意味がありません。
ROAS(Return On Ad Spend)」は、投入した広告費がどの程度収益を生み出したかを数字で示す指標で、オンライン広告運用における羅針盤です。本記事では ROASの基本~改善施策 を体系的に整理し、すぐに実務へ落とし込める形で解説します。

ROASとは?ROIとの違い

  • 定義:広告費1円あたりの売上額。
  • 公式
ROAS = 広告経由の売上 ÷ 広告費

・ROIとの違い:ROIは利益ベース(売上-費用)で投資全体を測るのに対し、ROASは広告費と売上のみを比較するのが特徴。利益率が低い商材や、LTV(顧客生涯価値)を加味する場合はROIと併用が望ましい。

計算ステップと実装時のチェックポイント

ステップ

やること

よくある落とし穴

① 広告費を確定

Google 広告、SNS広告など全チャネル合算

クーポン利用額や代理店手数料を漏らしがち

② 売上を計測

GA4や広告管理画面で「広告クリック後○日以内の売上」を集計

追跡タグの欠落、重複コンバージョン

③ ROAS算出

売上 ÷ 広告費 → 例:300万円÷100万円=3.0

通貨や税区分を混在させない

ワンポイント
GA4を利用している場合、コンバージョン集計ウィンドウ(デフォルト7日)を業界・商材に合わせて調整すると精度が上がります。

ROASをもとにした意思決定フロー

  1. チャネル横比較
    • ROASの高いチャネル:予算増額/入札額調整
    • 低いチャネル:クリエイティブ刷新・ターゲティング再設定
  2. キャンペーン内最適化
    • 広告グループ単位でROASをヒートマップ可視化
    • 広告文やLP(ランディングページ)のA/Bテストを並行実施
  3. 全体最適
    • ROASだけでなく CPC・CVR・平均注文額 も併せてチェック
    • LTVが高い商材なら一時的にROASが低くても許容するなど、ビジネスモデルに応じた判断が重要

ROAS改善の具体施策

カテゴリ

施策

期待効果

クリエイティブ

商品画像のリッチ化、動画広告の導入

CTR向上 → 売上増

ターゲティング

RFMセグメント配信、類似オーディエンス拡張

無駄クリック削減

ランディングページ

Core Web Vitals最適化、フォーム項目削減

CVR向上

計測精度

コンバージョンAPI連携、サーバーサイドタグ

収益計測漏れ防止

サンプルコード(GTMで売上データ送信)

window.dataLayer = window.dataLayer || [];
dataLayer.push({
  event: 'purchase',
  value: 15000,          // 売上金額
  currency: 'JPY',
  transaction_id: 'ABC123'
});

※GTM内でpurchaseイベントをGA4や広告プラットフォームへ渡す設定を行う。

よくある誤解と注意点

  • 最後のクリックだけで評価すると上流施策(動画広告など)の貢献が見えなくなる
  • 利益率を無視して売上のみ追うと、粗利がマイナスになるケースも
  • 短期集計では高単価商材の購入サイクルを捉えきれない

事例:小規模ECのROAS改善ストーリー

  1. 初期ROAS 1.8 → 広告費の20%を動画リマーケに再配分
  2. LPのファーストビューに「翌日発送」バッジ追加(CVR +14%)
  3. GA4で新規とリピーターを分離し、新規獲得ROAS 2.4、総合ROAS 3.1 を達成

まとめ

  • ROASは広告費1円あたりの売上を示すシンプルかつ強力な指標
  • 計算の前提(費用・売上範囲)を厳密にそろえ、データ精度を担保することが第一歩。
  • 高ROASチャネルへ予算を集中しつつ、クリエイティブ/LP/計測を継続改善することで投資効率は大幅に向上。

まずは既存キャンペーンのROASを今日中に算出し、最も低い広告セットを1つだけ改善してみましょう。小さなアクションの積み重ねが、広告ROI全体を押し上げる近道です。

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