サーチコンソールエラー対策:リダイレクト設定でSEOを最適化
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ホームページを運用していると、Googleサーチコンソールで「リダイレクトの問題」や「重複URL」などのエラーが表示されることがあります。
これらのエラーの多くは、「wwwあり・なしの混在」や「HTTPS対応の不備」「index.htmlのURLがインデックスされている」といったURLの正規化が適切に行われていないことが原因です。
本記事では、.htaccessファイルを用いたリダイレクト設定とSEOの改善方法について詳しく解説します。サーチコンソールで表示される具体的なエラー例とその対策、canonicalタグの役割なども併せてご紹介します。
なぜURLの正規化が必要なのか?
ホームページには1つのコンテンツに対して複数のURLが存在することがあります。たとえば以下のようなURLです。
http://example-site.com/music/
https://example-site.com/music/
https://www.example-site.com/music/
https://www.example-site.com/music/index.html
https://www.example-site.com/music/?ref=twitter
Googleはこれらを別ページとして認識するため、コンテンツの重複やSEO評価の分散が起こるリスクがあります。これを防ぐためには、1つの正規URLに統一する必要があります。
リダイレクト設定の実例(.htaccess)
Apacheサーバーを利用している場合、.htaccess
ファイルを使ってURLの正規化が可能です。以下に、よくあるリダイレクト設定の実例を紹介します。
✅ 実際のコード例
RewriteEngine On
# 1) HTTPSかつwww付きへ統一
RewriteCond %{HTTPS} off [OR]
RewriteCond %{HTTP_HOST} !^www\.example-site\.com$ [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://www.example-site.com/$1 [L,R=301]
# 2) index.html / index.htm の削除
RewriteRule ^(.*/)?index\.html?$ https://www.example-site.com/$1 [L,R=301]
# 3) 不要なクエリパラメータの除去(例:?ref=twitter)
RewriteCond %{QUERY_STRING} (^|&)ref=twitter(&|$)
RewriteRule ^(.*)$ https://www.example-site.com/$1? [L,R=301]
各ルールの解説
HTTPSとwwwを統一
RewriteCond %{HTTPS} off [OR]
RewriteCond %{HTTP_HOST} !^www\.example-site\.com$ [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://www.example-site.com/$1 [L,R=301]
RewriteCond %{HTTPS} off
:HTTPSでないアクセスを検出RewriteCond %{HTTP_HOST} !^www\.example-site\.com$
:wwwなしや別ホスト名へのアクセスも対象- これにより、https://www.example-site.com へのリダイレクトを強制します。
index.htmlの削除
RewriteRule ^(.*/)?index\.html?$ https://www.example-site.com/$1 [L,R=301]
index.html
やindex.htm
を含むURLを、そのディレクトリのURLへ301リダイレクトします。- 例:
https://www.example-site.com/music/index.html
→https://www.example-site.com/music/
不要なクエリパラメータを除去
RewriteCond %{QUERY_STRING} (^|&)ref=twitter(&|$)
RewriteRule ^(.*)$ https://www.example-site.com/$1? [L,R=301]
- SNSなどからのアクセスでよく付与されるクエリ(例:
?ref=twitter
)を削除します。 - パラメータが不要な場合はSEO評価を統一するために除去が推奨されます。
canonicalタグとの併用
リダイレクト設定と合わせて、HTMLの<head>
タグ内にcanonicalタグを設置することで、Googleに「このURLが正規です」と明示的に伝えることができます。
例:
<link rel="canonical" href="https://www.example-site.com/music/" />
ただし、canonicalタグだけではGoogleが確実に従うとは限りません。リダイレクト設定と組み合わせて初めて効果が高まります。
サーチコンソールでよくあるエラーとその意味
エラー1:「重複しています(正規URL未指定)」
- 原因:index.htmlなどの複数URLが存在
- 対応:canonicalタグとリダイレクト設定の併用
エラー2:「URL にリダイレクトがあります」
- 原因:HTTP→HTTPSへの設定が不完全
- 対応:301リダイレクトでHTTPSへ明示的に移行
エラー3:「ページにクエリ付きURLがあります」
- 原因:?ref=xxx や ?sessionid=xxx などが残っている
- 対応:不要なクエリをリダイレクトで除去、またはパラメータ処理を整理
実装時の注意点
.htaccess
の編集は慎重に行い、設定ミスによるリダイレクトループに注意- すべての変更後は、サーチコンソールで「URL検査」ツールを使って検証
- ページごとにcanonicalの指定漏れがないか、HTMLコードも確認すること
まとめ
ホームページのSEOを最適化するためには、以下の3点が非常に重要です。
- URLの統一(HTTPS + www)
- 不要なURLの削除(index.html や パラメータ)
- canonicalタグによる明示的な正規化
これらを適切に設定することで、Googleのクローラーに正しく評価され、検索順位の向上にもつながります。
特にサーチコンソールでエラーが出ている場合は、一つ一つの原因を突き止め、.htaccessやHTMLの修正で対応することが必要です。
正確な設定と継続的なメンテナンスが、効果的なホームページ運用につながります。困ったときは、blancへご相談下さい。
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