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Googleにミラーサイトと誤認されないためのホームページ運用術
更新日:

ホームページを複数のドメインで運用している企業は多く見られます。たとえば、「https://www.example.co.jp」と「https://www.example.jp」のように、同じコンテンツを異なるドメインに展開しているケースです。しかし、こうした構成はGoogleに「ミラーサイト(重複ドメイン)」と判断されるリスクをはらんでいます。

Googleが重複とみなした場合、検索結果には1つのドメインしか表示されないことがあり、せっかく作ったページが検索流入の対象から外れることも。本記事では、Googleが「ミラー」とみなすロジックを紐解きながら、企業ホームページが検索結果で損をしないための具体的な対策を解説します。

Googleが「重複ドメイン」と判断するロジック

Googleは、以下のような複数の要素を組み合わせて、ページ同士の「同一性」を判断します。

代表シグナル

説明

コンテンツの類似度

本文のテキストやHTML構造、画像名などが高い一致率だと、同じページとして認識されます。

内部・外部リンク

301/302リダイレクト、rel="canonical"、アンカーテキストの文脈で「こちらが正規」と示唆する場合は、片方が代表とされます。

公開時期・被リンク数

より古く、かつ被リンクが多いページが「代表URL」とされる傾向があります。

URL構造の一致

/about//contact/ など同じスラッグが複数あると、Googleは内容の重複を強く疑います。

クロール結果の誤設定

意図しない rel="canonical" やリダイレクトが混在すると、Googleが誤って別ドメインを正規ページと認識することがあります。

ポイント: Googleは重複ページに「ペナルティ」を課すわけではなく、**検索結果で1つにまとめる(折り畳む)**だけです。

つまり、たとえば .jp が「代表URL」に選ばれた場合、.co.jp 側のページは検索結果に表示されなくなる可能性があります。

重複リスクを自己診断するステップ

ご自身のホームページがGoogleにどのように評価されているか、以下の方法でチェックできます。

■ Search Console の「URL検査」を活用

  1. .co.jp/ のトップページや主要LPを調べる
  2. 「Googleが選択した正規URL」が .jp になっていないか確認

■ site:演算子 + 除外検索

以下のようにGoogle検索を行い、同じ内容のページが異なるドメインで共存していないかチェックします。

site:example.co.jp "会社概要"
site:example.jp "会社概要"

■ Screaming Frog でクロール比較

サイト全体のURLとタイトルを一覧で取得し、類似ページがどの程度あるか可視化できます。

■ HTTPレスポンスヘッダの確認

以下のコマンドで rel="canonical" が意図せず指定されていないかを確認。

curl -I https://www.example.co.jp/

出力結果に rel="canonical" が含まれていないか注意しましょう。

ミラー判定を避けつつ両ドメインを活かす7つの対策

優先

施策

具体的アクション

1

完全に同じページをなくす

「会社概要」「お問い合わせ」などは片方だけindexし、もう片方はnoindex,followか301リダイレクト

2

自サイト指名 canonical

.co.jpの各ページに<link rel="canonical" href="https://www.example.co.jp/〇〇">を明示。cross-domain canonicalは避ける

3

テーマ分離

.co.jp/reform/, .jp/tosou/ などURL構造で明確に分ける

4

内部リンクの棲み分け

.co.jp→.jp のリンクには nofollow、逆方向はバナーリンクで明示し nofollowを設定

5

構造化データの差別化

.co.jp: HomeAndConstructionBusiness.jp: Painting などschema.orgのtypeを分ける

6

XMLサイトマップの独立送信

各ドメインに別々のサイトマップを設置し、それぞれのSearch Consoleで送信

7

E-E-A-Tの別軸強化

.co.jp: 一級建築士紹介や総合リフォーム実績、.jp: 塗装技能士やメーカー監修記事など信頼性を別角度から強化

もし既に「ミラーサイト」と判断されていたら

  1. 重複ページの整理と統合
    • 片方を正規ページにして、もう片方は301リダイレクト
    • サイトマップを更新し、Googleに通知
  2. Search Consoleで再クロール依頼
    • 統合済みページに対して「インデックス登録をリクエスト」
  3. 掲載順位の回復をチェック
    • 「リフォーム 広島」などの主要キーワードで、2〜4週間間隔で順位をモニタリング

複数ドメイン運用は「整理」と「戦略」がカギ

企業が複数のホームページをドメインごとに展開するのは自然な流れですが、Googleはそれらを別サイトとは必ずしも見てくれません。同じ内容や構造を持つページがある場合、どちらか一方しか検索結果に表示されなくなるリスクがあります。

しかし、URLや構造化データ、テーマ、E-E-A-T(専門性・権威性・信頼性・経験)を分け、canonicalタグの設計を徹底すれば、.co.jp も .jp も、それぞれ別のキーワードで検索上位を目指すことは可能です。

まずは Search Console の「Googleが選択した正規URL」をチェックし、意図せぬ重複ページの存在を見つけ出すことから始めましょう。丁寧な設計と運用が、ドメインごとの最適なSEO成果へとつながります。

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