大量の“クロール済み–インデックス未登録”を2本の301で解決する具体手順
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大量の noindex URL が Search Console 上に並び、SEO レポートが真っ赤――。
そんな経験はありませんか?
本記事では WordPress プラグイン 「Redirection」 を使い、わずか2本のリダイレクトルール だけで「クロール済み–インデックス未登録」が1.1万件以上あったホームページを正常化した過程を共有します。ドメイン名やディレクトリ構成が異なっても再現できるよう、固有のURLはすべてダミー表記 に置き換えつつ、背景や考え方を丁寧に解説していきます。
この記事を読めば、
- パラメータ付き重複ページ(例:
?page=
)の一括整理方法 - 投稿ID直リンク(例:
/?p=123
)を正規パーマリンクへ統合するコツ - Search Console で改善効果を早期に確認する手順
が把握できます。ホームページ制作・運営に携わる方はもちろん、クライアントワークを行う制作者にも役立つ内容です。
問題の整理:どのURLを削除・統合すべきか
どちらも「Google に価値のないURL」 と判断されやすく、
その結果 “クロール済み–インデックス未登録” を肥大化させます。
「Redirection」プラグインのインストールと初期設定
- プラグイン > 新規追加 で「Redirection」を検索し、インストール → 有効化。
- 初回ウィザードは以下がおすすめ。
追加したルールはたった2本
ポイント
{page}
や{p}
は Redirection のプレースホルダ。- 「クエリを無視」設定ではヒットしない ため、必ず Regex で値を取得します。
動作確認のステップ
https://example.com/blog/?paged=212&cat=1&page=270 → https://example.com/blog/
https://example.com/?p=29515 → https://example.com/blog/slug-sample/
- キャッシュ全削除(WP Cache・CDN 等)。
- シークレットウィンドウでアクセスし、Chrome DevTools › Network で Status=301 を確認。
- 1 hop で目的URLに到達すれば成功です。
Search Console で早期に効果測定
- URL 検査 → 代表的な
?page=
/?p=
URL を「インデックス登録をリクエスト」。 - 1 週間ほどで “クロール済み–インデックス未登録” のグラフが右肩下がりになれば完了。
.htaccess をシンプルに保つ(任意)
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
# www → 非www
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.example\.com$ [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://example.com/$1 [R=301,L]
# HTTP → HTTPS
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://example.com/$1 [R=301,L]
</IfModule>
# BEGIN WordPress … # END WordPress(自動生成領域)はそのまま
Redirection が動いている以上、重複リダイレクトを発生させない 構成が重要です。
HTTPS・www 統一以外の複雑な条件分岐は極力削除しておきましょう。
運用時のチェックリスト
まとめ
本記事では Redirection プラグインの「正規表現+クエリパラメータ」機能 を活用し、
- ページネーション重複
- 投稿ID直リンク
という2系統の重複URLを “たった2本の301” に集約する手順を紹介しました。
実施後は Search Console の noindex 行が劇的に減少し、クロール効率が向上。
また、.htaccess を整理することでリダイレクトチェーンも解消できます。
もし同様の課題に悩んでいるなら、まずはテスト環境でルールを1本作るところから始めてみてください。処理件数が多いほど効果は大きく、レポートがみるみる改善していく様子は圧巻です。
参考リンク
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