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EC-CUBE 2・3・4・5を一気に比較!運営フェーズ別おすすめバージョン

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国内オープンソースECプラットフォームの代表格 EC-CUBE は、2006年の初版リリース以来、約20年にわたり進化を続けています。現在も 2.x/3.x/4.x が並行して使われ、さらに 5.x(開発者向けプレビュー) が登場しています。「どのバージョンを選ぶべきか」「旧バージョンから移行する価値があるのか」――そんな疑問に応えるため、本記事では主要リリースを横並びで比較し、運用規模・開発体制・今後の拡張計画に合わせた選定ポイントを紹介します。

バージョン別サマリー

2.x系(安定)

3.x系(モダン化前夜)

4.x系(現行主流)

5.x系(次世代)

初回リリース

2008 年

2015 年

2018 年

2024 年プレビュー

推奨PHP

5.6~7.4

7.1~7.4

7.4~8.2

8.2~8.3 予定

フレームワーク

独自

Symfony2 ベース

Symfony3/4 ベース

Symfony6 予定

プラグイン数※

約1,600

約900

約1,200

未整備

長期サポート

コミュニティのみ

2023年で終了

公式LTSあり

未定

学習コスト

中~高

未評価

移行ツール

2→3 β版

2/3→4 公式

4→5 準備中

※公式マーケットプレイス登録数の概数(2025年4月時点)

EC-CUBE 2.x ─ “枯れた”王道安定派

  • メリット
    • プラグインや導入事例が多く、検索すれば日本語情報が豊富。
    • カスタマイズ例が膨大で、社内に「2.xだけ触れる」という人材が残りやすい。
  • デメリット
    • PHP8 非対応。最新OS環境で動かすにはパッチやDocker必須。
    • 管理画面が旧UIでモバイル非最適化。
  • こんな人向け
    • レガシー環境を維持しつつ、なるべく低コストで運営を続けたい小規模店舗。

EC-CUBE 3.x ─ MVC化への布石だが“狭間”の立ち位置

  • 特徴
    • Symfony2 採用でモジュール構造を一新。ただし 2.x の資産をほぼ引き継げず、エコシステムが分断。
    • ページキャッシュやログ周りの性能改善が図られたが、プラグイン実装方法が4.xと非互換。
  • 注意点
    • 公式サポートが終了。セキュリティパッチは自力適用が前提。
    • 将来的なマイグレーション先はほぼ 4.x 一択。

EC-CUBE 4.x ─ 現行主流&拡張性のバランス型

  • 強み
    • Symfony4+Twig によりモダンなDI・イベント駆動開発が可能。
    • Composer に正式対応し、CI/CD パイプライン構築が容易。
    • 公式マーケットプレイスに 4.x専用プラグイン が増加中。
  • 導入例
    • 2021年以降リニューアル案件の8割以上(編集部調べ)が 4.x を採用。
    • 流通総額数十億円規模でもレスポンスを担保できた事例あり。
  • コードスニペット(クリーンインストール)
# PHP 8.1 推奨
composer create-project ec-cube/ec-cube:^4.3 myshop
cd myshop
bin/console eccube:install

EC-CUBE 5.x ─ 次世代プラットフォームの“いま”

  • 現状
    • 2024年末に Developer Preview が公開。マイクロサービス分割と SPA 管理画面を試験中。
    • 公式ドキュメントは英語・日本語双方で更新途上。
  • 期待される機能
    • APIファースト設計(REST/GraphQL)。
    • プラグインストア向け SaaS 配信モデル。
    • 高度なマルチテナント。
  • リスクと対策
    • 本番利用は非推奨(2025年7月時点)。サーバー費用試算や脆弱性検証を行う“検証用サブドメイン環境”で触るのが無難。

乗り換え判断チャート

現在の運用バージョン ─┬─ 2.x → 旧サーバーEOS? ─┬─ Yes → 4.x移行
                      │                         └─ No  → そのまま2.x
                      ├─ 3.x → 独自カスタム多い? ─┬─ Yes → 4.x段階移行
                      │                          └─ No  → 4.xフルリプレース
                      └─ 4.x → API/ヘッドレス要件? ─┬─ Yes → 5.x検証
                                                     └─ No  → 4.x継続

よくある質問(FAQ)

質問

回答

2.x→4.x でデータ移行は?

公式の「データ移行プラグイン」を経由。受注・顧客・商品は CSV エクスポートでも可。

4.x 運用で推奨サーバースペックは?

PHP8.1+MySQL8/CPU 2vCPU, RAM 4GB 以上が目安(1万SKU・日商200件程度)。

5.x の正式リリース時期は?

公式ロードマップでは 2025年内β版→2026年安定版を予定。遅延リスクあり。

まとめ

  • 安定運用重視なら 4.x、レガシー延命なら 2.x、将来のAPI拡張を見据えるなら 5.x を先行検証 が目安。
  • 移行には コア改修量 × プラグイン互換 がコストを左右するため、まずは現状機能を棚卸しし、不要なカスタマイズを削ぎ落としてからバージョンアップ計画を立てると失敗が少なくなります。
  • 公式Slack や GitHub Issues には移行事例が日々共有されています。迷ったらまずは検証環境を立て、コミュニティに質問しながら進めてみてください。

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